0076
2006-01-26
ようなもの
「うわ、ちちちち……」
 どんぶりをテーブルに置き、テレビをつけると。
宝石強盗のニュースをやっていた。

『一味は扉をバールのようなものでこじ開け、
中にあった三千万円相当の宝石のようなものを盗み、
そばに止めておいた盗難車のようなもので
逃走のようなものをしたとのことです。これを受け、警察は〜』

 …………。

「その『ようなもの』の使いかたって、どうよ」
 おれはラーメンのようなものを食べながら、
そのニュースのようなものを見てつぶやいた。