0123
2003-12-21
オーロラの彼方へ
ひょんなことから過去とつながった父親の形見の無線機で、
過去の父親との話をする、警官の主役。
30年前に父は消防士の仕事中に殉職したため、
未来の主役は過去の父親をなんとか生かそうと
無線で語りかけます。
でも父親はなかなかわかってくれず。

一応命を救うと、今度はその影響でほかの人が
死んだりしてしまいます。
特に影響があるのは、死んだはずの殺人犯も
生き延びてしまっていたこと。
二人はそれを止めようと、現在と過去を
存分に使って奮闘する、というお話です。

全体としてみればアイデアもよく、
なかなか思うところのある作品でした。
でも、途中でアメリカおとくいの
サスペンスになってしまうのが少し残念。
わたしなら主人公と父親が話すところを
メインに持ってくるのになあと思うのです。

確執のある父と子。子は父をうらんでいて、
父はこどもを愛しているのですが
それをうまく伝えられないことにいらだちを覚えてもいます。
それが無線機で未来の息子と話をして……
お互いのことをわかっていきます。
そこへ火事が起こり、父親はやっぱり死んでしまいます。
でも最後に変えたのは、たったひとりの少女をすくったこと。

それが現在では、妻となるひとだった……
なんていうのじゃ安すぎ、でしょうか。