0309
2004-07-01
ミシシッピーバーニング
主役は二人のFBI捜査官です。

舞台は、後にフリーダム・サマーと呼ばれることになる、
1964年夏ごろのアメリカ。
そのあたりの年には、黒人白人の平等運動のようなものが
盛んになっていましたが、反対する人間も多くいました。

そんなころ、ミシシッピー州で3人の政治運動家が
いなくなります。
その捜査に、主役たちは現地に送られます。

現地は反黒人集団のK.K.K.(クー・クラックス・クラン)が
半公然とリンチなどをする土地柄で、
そのリンチで消した人間を捜査しに来た主役たちに
町の人々は敵意をむけます。
一部には好意をもち、協力しようとする人間もいますが、
敵意を持つ人間たちにリンチをうけたり圧力を受けたりして
協力をしません。

それでも主役たちは事件の手がかりを見つけ、
知っていそうな女性を訪ねます。
けれど話は聞けません。

町では黒人の家がまた焼かれ、それを少年が目撃したので
容疑者をつかまえて裁判にかけます。
けれど町の暗黙の了解により容疑者は無罪。
目撃した少年の家もめちゃくちゃにされます。

それに影響され、とうとう序盤の女性が話をしますが、
話をしたことがばれてひどい目に合わされます。

主役たちは怒り、その道のプロを雇って
影の黒幕の町長を脅して口を割らせます。
事件の真相がわかりました。


……というようなお話です。

今も昔も大して変わらない差別の国アメリカの、
差別によるリンチと殺人事件でした。
どうやら史実を元にしているようですが、
うんざりする話です。

捜査モノというよりは、社会モノといった感じです。
こんなひどい話が冗談でなく、アメリカにはあるんだ、
という告発のような感じでしょうか。

やりたいことはわかりますが、内容としては
なんともいえない映画でした。