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2015-07-01
ミッシングID
ABDUCTION
2011年 アメリカ
舞台は現代ヨーロッパあたり。
主役は大学生の男の子です。

ある日主役は、行方不明のこどもを探すサイトで
自分そっくりのこどもを見つけます。

そこに連絡を取ったら、悪者が襲ってきました。
家族を殺され、自分も殺されそうになりますが
ひとまず返り討ちにします。
家が爆破されます。
幼馴染の女の子と逃げます。この女の子がヒロインです。

病院に行って警察に電話をかけたら変な相手が出ます。
テレビを見たら、家の爆破のニュースはやっていましたが、
人死にが流れませんでした。
陰謀のにおいがします。

そんな主役の元に、病院のカウンセラーが現れます。
逃がしてくれるようです。

主役の父は政府おかかえの潜入スパイで、
悪者から売国奴のデータを盗んだそうです。

そこで、データを取り返して、ついでに主役も捕まえて
主役の父を引っ張り出そうとする悪者サイドと、
主役の安全を守ろうとする主役父サイドと、
主役を捕まえようとしている政府サイドとで
主役の奪い合いが始まります。

政府サイドは本来、主役の安全を守ろうとする側でしたが、
そこのお偉いさんが売国奴の一員だったため、
主役を殺してもデータを取り戻そうとしています。

主役は友人に頼んで偽の身分証を作って
電車で逃走しようとしますが、途中で襲われます。

親の隠れ家に行きますが、ヒロインが電話をしたので
場所がばれて逃げます。

政府サイドに保護されますが、悪者に襲われたので
ヒロインと一緒に逃げます。

悪者をおびき寄せて殺そうとしますが失敗します。

主役の父から連絡があり、言うとおりにしたら
主役の父が悪者のボスを殺しました。

政府サイドの売国奴もあきらかになったので、
主役たちはもう安全になりました。


……というようなお話です。

現代がアブダクションだったため、
てっきりUFOに誘拐されたなにかになると
思いながら見ていたのですが
途中からまったく関係ないことに気づいて
肩透かしをくらった気分でした。

本題に入るまでが変に長く、不愉快な人物が多く出て
見るのをやめようかとも思いました。
なぜ追われるのか、誰が追っているのかもよくわからず
何を見ればいいのかわからない状態が長く続いたのも
だるかったです。

主役たちも公衆電話が勝手に別の場所につながったりするほど
監視されているのがわかっているはずなのに、
携帯電話を普通に使うとか、敵の携帯電話を
電源入れたまま持ち運ぶとか、
適当なことばかりしているのが不愉快でした。

話も、親がいきなり殺されて、その犯人のようにされた主役が
いつまで、どこまで逃げなければいけないのかと考えると
とても恐ろしい状況に思えましたが、
これさえやれば助かる、というのがすぐに出てくるので
とても薄っぺらくなった気がします。

基本的には出てくる人物、行う行動が大体みんな不愉快なので
見ていて楽しくありませんでした。

全体としては、つまらないともおもしろいともいいきれない、
なんとも言えない映画でした。