0074
2006-01-26
他人
「はい、親子丼おまちど〜!」
 たん、とテーブルに器が置かれた。
 中にはほかほかと湯気を立てるご飯と具。
「ちょっと待ってくれよ」
 丼の鶏肉がつぶやいた。
「おれには身に覚えがないんだ」