0081
2006-01-27
傲慢
あるところに、自分が世界の中心であると思う国があった。
神と国の名において
あまねく世界を統治したいと願い、
境界の国に使者を送って従うことを求めた。
だが、再三にわたる要請は断られ、
そこでかの国は神に祈った。
「われわれの願いを傲慢にもはね続けるあの国に神罰を!」
しかし願いはかなわず、かの国は思い直した。
「傲慢なあの国に罰をあたえるなど神を煩わせるまでもない。
われわれで滅してしまおう」