ふと見かけた友達。わたしは後ろからそっと忍び寄り……
「わっ!」
背中を押すと、
きらきらと光る何かが飛び出すのが見えました。
「目からうろこ!」
びっくりすると友達は振り返り、
「コンタクト、どうするのよ〜」
非難するように言います。
「わたしはかの人に対して親しく呼びかけ、
彼女のために祈りました。
すると、目からうろこのようなものが落ちてきて、
その人は元どおり目が見えるようになったと……」
「見えない見えない」
「じゃあ、ことわざを変えなきゃ。
『目にうろこ』……目の焦点が合うように
物事が良く見えるようになることのたとえ」
「こら、ごまかすな」
ぺちっとおでこを叩かれました。