お昼を食べて、娘とおあそび。
膝に乗せて一緒に読む絵本は、『おむすびころりん』だ。
おじいさんが山へしばかりか何かをしに行って、
お昼を食べようとすると、おむすびがころころ。
「おーい、待ってくれえ」
転がるおむすびを追いかけるおじいさんは――
「なんで追いかけるの?」
顔を上げて娘が訊いた。
「おじいさん、おなかぺこぺこだったから」
「ひろって食べるの?」
「そうだねぇ」
すると、
「落ちたものは食べちゃいけません!」
ぴしっという娘。
……確かにそう言い聞かせてきたのはわたしだけど。
「あ、えと、どうもすいません」
「うん、よし!」
得意げにうなづく顔を見ていたら、
わたしもこんなふうに娘に接していたのかなあと
ちょっと反省したい気分になった。