直訳は、緑のトマトのフライ。
そういう食べものを出すあるカフェと、それにまつわる話。
倦怠気味の中年夫婦は、夫のおばの病院を訪ねる途中で、
今はつぶれたそのカフェを見ます。
かつてそこに鉄道が通っていたときは、
栄えていたカフェでした。
夫婦が迷いながらも病院へついたとき、
妻はそこで老女に話しかけられます。
老女は若かりし頃の話をし、それに引き込まれていく彼女。
話は先ほどのカフェと関係するものでした。
そのカフェは、イジーという女の子とかかわりが深く、
イジーは、小さいとき経験した大好きな兄の死から
変わり者とよばれるようになり、
その彼女を救おうとした女の子と仲良くなります。
女の子はルーシー。
しばらくの楽しい時間の後、ルーシーは結婚してしまいますが、
そのルーシーの夫はひどい暴力夫でした。
イジーはルーシーを連れ帰るものの、
夫がそこへやってきてこどもを奪おうとします。
しかし、その男は行方不明に。殺されたらしいのですが……。
お話は、現代の中年女性と、過去のイジーを中心に
展開していきます。
老女の話をきき、勇気付けられていく中年女性。
すこしづつ自分が変わっていきます。
最後は、83歳の老女は退院し、ルーシーの墓に行きます。
そこにはイジーが生きているという証拠の
蜂蜜が置いてありました。
実は殺しにイジーも一枚かんでいて、
男を殺して、肉にして店で出したのです。
殺したのは黒人のシプシー。
ルーシーのこどものうばみたいな感じです。
フライパンで殺しました。