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2004-03-17
戦火の勇気
湾岸戦争で間違って仲間の戦車を攻撃して、搭乗していた
親友を殺してしまった主役の男性は、
戦争後に事務職に配置換えされました。

そこでの仕事として、戦死した女性兵士の死因を
探るように言われます。この女性兵士には名誉勲章を与えて、
話題にしたいので失敗があってはいけないからです。

主役は、女性と同じ部隊だった男性たちに話を聞いていきますが
彼女は勇敢だったと言う者もいれば、
臆病だったと言う者もいるようにそれぞれの話が食い違います。

調べていくうちに自殺するものも出て、
調査は難航しますが真実があきらかになります。
部隊の男性の一人が敵前逃亡しようとしたのを
その女性が止めました。そののち戦闘がはじまって
状況が悪化すると、男性たちはその女性を見捨てて
自分たちだけで逃げていたのでした。


……というお話です。

ギャグ漫画でよくある、それぞれの観点の食い違いを
シリアスにした感じです。でもオチはもっと深刻でした。

結局生きて返った人間も罪の意識から自殺までしてしまうので
結果論としては、それならあのときに見捨てずに
たとえ死んだとしてもみんなで戦っていたほうが
結局は幸せになれていたのではないかと思えました。

なかなか興味深く見られて、おもしろかったです。