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2004-04-25
ザ・フライ
主役は物体の移動と、遺伝子の組み換えを研究している
科学者の男性です。

主役は装置の中に入ると別の装置の場所まで
ワープできる機器を研究しています。
一応物体をワープさせることには成功しますが、
ぐちゃぐちゃになってしまう段階までしかきていません。

主役は途中、取材に来た雑誌記者の女性と肉体関係になります。
その後、その女性の雑誌で
ワープ装置の記事が載ってしまいます。

完成するまで知られたくなかった主役は
怒って自分で実験をします。
ワープは成功したかに思えましたが、ワープ装置の中に
ハエが入っていたことから
主役はだんだんハエになっていきます。

雑誌記者の女性は妊娠しているとわかり、
ハエ男のこどもができたら嫌だと中絶しようとしますが
主役は病院を襲ってそれを阻止します。
雑誌の編集長が銃で主役を襲いますが、
逆に主役にやられます。

主役は雑誌編集の女性と一緒になりたくて、
ワープ装置で混ざろうとしますが、女性は抵抗します。
主役はそれなら殺して欲しいと願うので
女性が殺して終わりました。


……というお話です。

映画が作られた当時はどうだったのか知りませんが、
今見るとなんともトンデモ映画です。

遺伝子を研究して、ワープと組み合わせるというのは、
ワープ装置に入った人の遺伝子を解析し、
ワープ先の装置でその遺伝子に基づいて
肉体を作り出す技術のようです。

……それは、ワープでなくてむしろクローン技術です。
物体Aを別の場所に送るのではなく、
物体Aを別の場所にコピーして、物体A’を作ることです。
なにをどうやって、別の場所に新たな生命を
作り出せるというのでしょうか。
そんなことができたら、別にワープ装置の元に入れる人を
原子分解しなくてもそのまま残しておく事も可能でしょう。
正直、意味がわかりません。

そういった設定や、話自体も入っていく事ができず、
すごく冷ややかな気分で見るしかありませんでした。

とても微妙な映画でした。