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2004-05-12
最前線物語
THE BIG RED ONE
第一次世界大戦ごろの、一人のアメリカ人軍曹が主役です。

主役は第一次世界大戦が終わったのを知らず、
敵兵を殺します。

その後第二次大戦がはじまると、4人の若者の上官になります。
所属は狙撃部隊で、戦争中でも変な前向きさで戦闘を行います。

いくつもの戦闘でも死なずに、戦争終結を迎えるのでした。


……というようなお話です。

見ていた感じとしてはそう悪くなかったように思いますが、
何を言いたいのかはまったく伝わってきませんでした。

はじめは、冒頭での戦争終了を知らずに殺してしまったことから
戦争裁判モノになるかと思ったのですが、
そんなものにはなりません。

最後に出てくる、戦争は生き残ったら勝ちだと言うことを
伝えたい話にも思えません。
自分たちが最後まで生き残っただけならそれもありでしょうが、
自分で他人を殺しておいて、そのせりふはないと思います。
終戦後に敵兵を殺したら、生きている自分は勝ちで、
死んだ敵兵は負け?
それとも、負けたから殺す、というねじれた理屈に
つながるものなのでしょうか。
……まったく意味がわかりません。

何を言いたいかわからないという点で、
なんとも言えない映画でした。