0269
2004-05-26
天国から来たチャンピオン
HEAVEN CAN WAIT
アメリカンフットボールの有名人の主役は、
怪我もなおり、次の試合にまた出られることになりましたが、
事故で死んでしまい、天国へ行くことになりました。

けれど行く前に確認すると、主役にはまだ寿命が残っていて、
手違いで殺されてしまったようです。
そこで主役を戻そうとしましたが、遺体は火葬済み。
そのために主役と天使は別の体を探します。

そのうち見つけたのは、妻と妻の不倫相手に殺される予定の、
金持ちの男です。
その男は、別の地域で工場を建設しようとしています。
その工場は地域に公害を撒き散らすので
建設をやめるように、女性が直談判しに来ます。
この女性がヒロインです。

主役は最初、その男になるのをいやがっていましたが、
ヒロインにひかれたので、ヒロインを助けるために
男の中に入ることを決めます。
男は殺されたばかりですが、主役が入ってよみがえります。
男の妻と不倫相手は、また殺そうとします。

主役が工場建設をやめたことで、ヒロインはだんだんと
主役に引かれていきます。

主役はフットボールの大会に出ようと猛特訓を開始します。
ヒロインに結婚を申し込もうと考えます。
けれどそんなとき、今の肉体から出るように言われます。

フットボールの大会では、一人の選手が試合中の事故で
亡くなってしまっていました。
主役はその体に入ります。
活躍してチームが勝ちます。

試合後、ヒロインと出会うとお互い心を惹かれます。


……というようなお話です。

タイトルを見たときは期待できたのですが、
中身を見てみると意外とお気楽ご気楽で
どうでもいいような感じでした。

そもそも手違いで殺されてしまったのに、
別の体に入れ替えられて記憶すら失ってしまうのは
どうかと思います。

これでは生き返ったということはできません。
いっとき別人の体を借りて戻ってきたり、
転生して生まれ変わったりしたのと同じようなものです。


そして与えられたものと言えば、
チームの勝利とヒロインだけ。
生き返ったお詫びの品なのかよくわかりませんが、
あまりにもひどすぎると感じて怒りすら覚えました。

これなら、記憶がある富豪のときに
いままでのことや何かをすべてテープにでも
ふきこんでおけばよかったのにと
思わずにはいられませんでした。

そういった内容こみで考えると、
どちらかといえば悪い感じの映画でした。