白人女性と結婚しようとする黒人男性が主役です。
主役と結婚しようとする白人男性が準主役です。
優秀な医者である主役は、
すぐに外国に行くことになっているのですが、
準主役の求めにより、出発前に準主役の両親から
結婚の承諾を得ようとします。
両親はうろたえますが、
準主役はさらに主役の両親も夕食に誘います。
来た主役の両親もうろたえ、夕食前にいろいろもめますが
みんな主役と準主役の結婚を認めます。
……というようなお話です。
大人二人が結婚しようと思えば、誰も止められません。
それぞれの親ができるのは、祝福するか祝福しないかくらいです。
それぞれの親に、結婚相手を引き合わせるのは、
こどもが幸せに結婚できるという確信を得たり、
相手に納得したりするためです。
それは、簡単にできるものではなく、
何回かあったり一緒に時間をすごしたりしていくうちに、
だんだんとしみていくものだと思います。
そういったものをすっとばして、自分たちがただ早く一緒に
なりたいからと、短時間で納得して祝福しろという準主役が
とにかくばかに見えました。
それの影響を受けて、主役もばかばかしく思えます。
早く早くと言う準主役を押しとどめ、
きっちりと時間をかけるように説得することこそ、
主役がやるべきことだったように思います。
結局は認めざるを得ないので認めることになりますが、
アメリカ映画でお約束の三要素のひとつ、
タイムリミットがとにかく前面に出すぎていて、
多少いらいらしました。
どちらかと言えば、良い方向の映画でした。