1177
2012-02-10
招かれざる客
GUESS WHO'S COMING TO DINNER
1967年 アメリカ
白人女性と結婚しようとする黒人男性が主役です。
主役と結婚しようとする白人男性が準主役です。

優秀な医者である主役は、
すぐに外国に行くことになっているのですが、
準主役の求めにより、出発前に準主役の両親から
結婚の承諾を得ようとします。

両親はうろたえますが、
準主役はさらに主役の両親も夕食に誘います。

来た主役の両親もうろたえ、夕食前にいろいろもめますが
みんな主役と準主役の結婚を認めます。


……というようなお話です。

大人二人が結婚しようと思えば、誰も止められません。
それぞれの親ができるのは、祝福するか祝福しないかくらいです。

それぞれの親に、結婚相手を引き合わせるのは、
こどもが幸せに結婚できるという確信を得たり、
相手に納得したりするためです。
それは、簡単にできるものではなく、
何回かあったり一緒に時間をすごしたりしていくうちに、
だんだんとしみていくものだと思います。

そういったものをすっとばして、自分たちがただ早く一緒に
なりたいからと、短時間で納得して祝福しろという準主役が
とにかくばかに見えました。
それの影響を受けて、主役もばかばかしく思えます。
早く早くと言う準主役を押しとどめ、
きっちりと時間をかけるように説得することこそ、
主役がやるべきことだったように思います。

結局は認めざるを得ないので認めることになりますが、
アメリカ映画でお約束の三要素のひとつ、
タイムリミットがとにかく前面に出すぎていて、
多少いらいらしました。

どちらかと言えば、良い方向の映画でした。