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2012-02-10
ナイトミュージアム2
元警備員で今はお金持ちになった男が主役です。

主役が元勤めていた博物館が、
展示物を入れ替えるという話を知ります。
その博物館には、展示物を夜の間だけ
生き物にするという不思議な石版がありました。
そこから離れると生き物化の魔法が聞かなくなるので
主役はあわてますが、どうにもなりません。
展示品たちは運ばれていきます。

けれどそのうち、展示品から電話がかかってきます。
石版を持っていった展示品がいたので、
移動先の博物館で展示品が暴れだして
大変なことになったそうです。
そこで主役は石版と展示品たちを探しに出かけます。

無断進入や盗みをし、どうにか新しい博物館を探し出し、
しまっている倉庫にたどり着きます。
そこでは悪者がいて、主役の知り合いの展示品を人質に
主役に命令を下します。
なんでも、石版は地獄の門を開けることができるので、
それで地獄の軍隊を呼び出し、
世界を侵略しようとしているようです。
けれど、開け方がわからないので、主役に探させるのです。

主役は飛行機乗りの女性展示品と一緒に、開け方を探ります。
展示品にきいていくと、円周率だとわかります。
その答えを対価に人質交渉をしますが失敗。
悪者のボスに地獄の門を開けられてしまいます。
けれど、新しい展示物が地獄の門から出た兵隊を追い返したので
主役は地獄の門を閉じます。

敵側の展示物と、主役側の展示物とで戦いが起こります。
主役は自分で地獄の門を開け、悪者のボスを叩き込み、
争いは終結します。

主役は会社を売却し、そのお金で展示品を取り戻し
元の博物館に寄贈します。
そして自分はその博物館の警備員に、またなるのでした。


……というようなお話です。

全編を通して気楽な感じでしたが、
展示品たちの設定についてはずっと引っかかり続けました。

まずは、展示品の生き死に。
砂の中に展示品を入れて殺そうとしますが、
展示品は息ができなくなると死ぬのでしょうか?
死んだ展示品は、夜の生物時間が終わるとどうなるのでしょうか。

次に、展示品の感覚。展示品が鼻が痒いと言っていたので
感覚はあるようですが、どこまでのものなのでしょうか。
たとえば戦闘で切ったり槍を投げたりしていたようですが、
あれはどこまで本気でどこまで冗談なのでしょうか。

それから、石版の効果範囲。
ひとつの建物しかきかないのかと思っていましたが、
外に出て別の建物に行ったとき、そこの展示物も動きました。
どこまでも効果が出るなら、町中で騒動が置きそうです。

さらには、事後の収拾。
前作では夜に生きていることがわからないように
みんなもとの位置に戻っていたような気がしますが、
今回ではそんなことができないくらい、
めちゃくちゃになっています。

博物館の飛行機は壊れ、ガラスは割れ、
悪者のボスは消滅しました。
あれはどうごまかすのか、どう処理されるのかが気になります。

また、あれだけ展示物が騒いで博物館の扉を開いても、
警報装置などが一切働かないのも気になりました。

そういうのを一切考えなければ、
普段はただのモノである展示品が動いてしゃべって
一緒に冒険して友情まで育めるファンタジーものとして、
気楽に見られると思います。

どちらかといえばおもしろい方向でした。