1179
2012-02-15
34丁目の奇跡
MIRACLE ON 34TH STREET
1994年 アメリカ
サンタクロースである老人が主役です。

主役はクリスマスシーズンに、34丁目にあるデパートで
サンタとして雇われます。
そのうち人気が出て、傾きかけていたデパートの経営も
うまくいくようになります。

それをねたんだ会社がいやがらせをしかけ、
激昂した主役は暴力に訴え、警察に捕まります。

警察では自分はサンタではなく
頭が狂った人間だというふりをしたため、
病院にいれられることになりますが、
主役と友人になった弁護士の助けにより、
法廷で戦うことになります。

アメリカは紙幣に神を信じると書いてあるように、
具体的な証拠がなくても何かを信じることができる、
よってサンタも存在を信じることができるという感じの
結論を導き出させ、主役はサンタと認められて
無罪釈放となるのでした。


……というようなお話です。

サンタが激昂するあたりだけ、大変不愉快でしたが
それ以外は気楽に見られました。

周りの人々が、どこまで主役をサンタだと思っているのかが
ほとんど描かれていなかったのが気になりました。

設定もすこし気になるところがぼちぼちあります。
たとえば、主役はなぜ、世界にたくさんの国があるのに、
アメリカの老人ホームに入っていたのか、というところ。
また、今まで姿も見せなかったのに、
なぜこのときばかり存在を世界にアピールして、
新聞にも載ってしまえるのか、というところ。
本人は別に隠していないような口ぶりなので、
今までサンタが大々的にとりあげられていなかったのが
不思議でなりません。

話は裁判になったところで意表をつかれ、
どうなるかと思いましたが、
全体的にはほのぼのとしてまとまっていたのでよかったです。

意外とおもしろい映画でした。