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2012-02-16
ウルヴァリン X-MEN ZEERO
主役は手の甲から硬いつめのような武器を出せる男性です。

主役はこどものころ、養父を殺した実父を殺し、兄弟で逃げます。
年をとらないので長年の間にいくつも戦争に参加し、
最後は殺人部隊に入ります。
けれどいやで抜けます。

それから年月が経ち、主役は女性と一緒に暮らします。
けれど、特殊能力者ばかりを殺している、
実の兄がやってきて主役の恋人を殺します。

けれど殺したと思われたのはたくらみで、
女性は妹を人質に取られていたので、
主役を監視しながらつきあいつづけ、
死んだ振りもしていたのでした。

主役は復讐するために、死の危険もある改造手術を受け、
成功して強くなります。
けれど、改造手術をすすめてきた男は真のボスで、
主役の記憶を消して、いいように使おうとしていたのがわかって
主役は逃げ出します。

敵のアジトの場所を聞き出すためにかつての仲間と接触しますが、
そこで改造手術をすすめてきた男と、
恋人を殺した主役の実の兄が手を組んでいたことがわかります。

また、ボスは特殊能力を持った人間たちの力を一人に集めて、
強力な能力者を作ろうとしていたとわかります。
完全ではありませんが、一人すでに作っていました。

主役は施設に行き、ヒロインや捕らえられていた能力者たちを
施設の檻から開放し、能力を集めた人造人間ふうの敵と戦います。
途中、実の兄と共闘しながらどうにか倒します。

その後、ボスに頭を撃たれ、記憶をなくします。
恋人は死にましたが、主役はおぼえていませんでした。
組織の警備が来たので主役も逃げました。


……というようなお話です。

タイトルのウルヴァリンはおとぎ話の登場人物で、
主役のコードネームになりました。

手の甲からつめを出す、老化しない、傷がすぐ回復する、
という特殊能力を持った主役が実は敵から強化を受け、
恋人を殺された復讐に組織もつぶすお話です。
でも恋人は殺されていなかったのですが、最終的には殺されます。

特殊能力を持った人間たちが戦うのを
見せたかったようなものに思えました。
骨などを強化する秘密物質を注入されて、
なぜ手の甲から出る骨がナイフ形状になっていたのか
などの疑問は残りますが、全体的におとぎばなしなので
考えるものではないのでしょう。

むごたらしかったり悲惨だったりと、
見ていて楽しめるものではありませんでした。
主役も特に活躍するでもなく、
どこまで強くなってどこまで弱いままなのかも
説明がなされないので、納得できないまま見ていました。

体を硬くする魔法の汁を入れられて、
手から出る武器も骨も壊せないくらいに硬くなったのに、
肉は貫かれて、首も切り落とされることができるそうです。
首の骨も硬くなっているから無理の気がしますが、
どうなのでしょうか。
また、銃で頭を撃たれて衝撃で脳が壊れて記憶を失いますが、
その前のバトルでは
高い建物の上から落ちることを避けようと動いています。

てっきり落ちたらどうにかなるからだと思っていたのに、
敵を倒したあとは建物から飛び降ります。その衝撃では、
脳は何にもならないようです。

シーンによって肉体の強度がばらばら。設定もいいかげんで、
映画に入り込むことはできませんでした。
話も暗く、見ていても楽しめません。

特殊映像だけが見所に思える、なんとも言えない映画でした。