1185
2012-02-29
セルラー
CELLULAR
2004年 アメリカ
軽めの青年が主役です。準主役は、誘拐された主婦です。

ある日、わけもわからず準主役は誘拐されます。
誘拐された先には電話がありましたが、壊されます。
準主役はそれをつかって、外線発信をします。
それが主役の携帯電話につながります。

主役ははじめ誘拐を信じませんでしたが、
準主役に言われて警察に持っていきます。

警察では適当そうな警察官に話しますが、
すぐに目の前でごたごたが起こり、
別の部署に行くように言われます。
主役は別の部署へ行こうとしますが、
その途中で電波の入りが悪くなり、
通話が切れそうだったのであきらめます。

途中で誘拐犯が準主役を脅しているのを聞いて、
主役は誘拐を信じます。
準主役の息子が誘拐されるというので、息子を助けに行きます。

学校では息子をどうにか見つけますが、
誘拐犯たちにつれさられてしまったので
学校の警備員の車を盗んで追跡します。

追跡に失敗し、電話も切れそうになったため、携帯電話屋に行き、
充電装置を買おうとしますが混雑のため買えません。
そこで車の中にあった銃で脅し、即座に買います。

そのうち電話が混信し、自分のは切れてしまいます。
準主役との通話が続いている携帯電話を見つけ、
主役は相手から携帯電話と車を奪います。

今度は夫を誘拐しに行くというので、主役は先回りしようとします。

空港の中に準主役の夫はいます。主役は持っていた銃を、
誘拐犯の服に入れて空港警備員に捕まえさせようとしますが、
誘拐犯は警察の人間だったのでつかまりません。
先回りして準主役の夫と接触したと思うと別人。
本物は誘拐犯たちに捕まります。

夫が貸し金庫に入れたものを取りにいくと電話で聞いたので、
主役は銀行に向かいます。
夫が物を出してきたところで、
主役は誘拐犯からそれを奪い、逃走します。
撃ち殺されそうにもなりますが、どうにか脱出します。

タクシーの中で物を調べると、それは誘拐犯たち警官が、
麻薬販売人から麻薬を奪い、
殺すシーンが写っているビデオでした。

準主役は監禁場所で、敵である誘拐犯の一人を殺し、
脱出を図りますが失敗します。
準主役たちは敵に殺されそうになります。

主役はそのテープと、準主役親子の交換を持ちかけます。
待ち合わせ場所を決めます。

やる気のなさそうな警官は、メモの走り書きから
準主役の家を調べ、訪問します。
偽者がいましたが、本物と思ったので帰ります。
後に、主役のことがテレビで流れたときに
今度は準主役の家に電話をし、留守電の声と、
騙りの人間の声が違うのに気づいたのでまた家に行きます。
殺されかけたので犯人を殺すと、相手が警官だったとわかります。

待ち合わせ場所には、その善良警官もつれてこられます。
最初のほうで主役と会話したので、
その善良警官は主役の顔がわかります。

主役は冒頭で会話していた女の子に見つかりからまれてしまい、
善良警官と誘拐犯の警官に見つかってしまいます。
証拠のテープを奪われます。

本人も殺されかけますが、どうにか脱出。
善良警官も殺されかけたので返り討ちにし、主役と合流します。

小屋の中で二人で逃げ回り、善良警官が殺されかけたところで
主役が誘拐犯の警官の携帯電話を鳴らして位置をしらせ、
善良警官が誘拐警官を殺しました。

主役は証拠テープを携帯の録画機能で撮影していた上、
そのほかの悪い証拠も記録していました。

主役は準主役と対面し、無事を確かめ合いました。


……というようなお話です。

お題、『携帯電話』で映画を一本とってみろ、と言われて
作られたものといった感じのものです。ある意味携帯が主役です。

携帯にふとかかってきた電話から、
誘拐犯とやりあうことになるので
全体としてはサスペンスものといったところでしょうか。

シナリオは、冒頭に声をかけて、
くだらないことをおしつけられたことが
最後で声をかけられることにつながったり、途中充電器を買い、
車を盗んだことが終盤でつながったりと、
なかなか凝っていました。

また、誘拐犯が警察で、準主役の夫がつかまるくだりになると、
もしかして悪いのは準主役のほうかと思わせて、
最後にやっぱり悪いのは誘拐犯という揺らぎを
だしたりもしていました。

うまくまとまりすぎの感じはありましたが、
悪くはありませんでした。

全体としては面白く見られる感じでした。