主役は他人の夢に入り、情報を引き出す行為をする男です。
主役は、その世界ではそれなりに普及しているらしい、
夢の世界に入る行為をしています。
かつてその最中に、相手の意識の深いところまで行ってしまい、
人類の集合無意識のような場所にたどり着きました。
奥さんも一緒でした。
奥さんはそこが気に入り、現実に戻ろうとしなかったので、
主役はその世界は現実ではないと教え込みました。
その後、夢の世界で死ぬと戻れるので、主役は奥さんを殺します。
現実に戻った奥さんは、現実世界も現実ではないと思いこみ、
自殺しました。主役はそれを後悔しています。
それから主役は、仕事でまた他人の夢に入りましたが、
奥さんの幻に邪魔されるなどして、依頼を失敗します。
失敗して逃げる途中つかまり、別の依頼を押し付けられます。
やることにします。
仲間を集めて、獲物の夢の中に潜入します。
その中で殺されそうになったり、集合無意識のようなところに
おちてしまったりといろいろトラブルはありましたが、
他人の支えもあって、主役は奥さんを自分が殺したという
罪悪感から脱出して、自分や過去と
向き合うことができたのでした。
……というようなお話です。
話は主役がぐだぐだしつづけて、すごくうっとうしいです。
簡単にまとめるなら、心象風景を映像化した中で、
主役がトラウマを克服して自分と向き合えるようになるさまを
描いた、心理映画です。
自分ではだめで、親しい他人は触れないようにしていたので
やっぱりだめで、でも途中で仲間にした女性が
トリックスターとなって主役の世界を乱し、
主役を支えたことで、主役は過去や自分と向き合い、
前に進めることになりました。
ある意味それだけの映画です。
あとは映像の特殊効果を見せるだけ。
微妙な映画でした。