1379
2013-03-06
ゴーン・ベイビー・ゴーン
GONE BABY GONE
2007年 アメリカ
主役は探偵です。
ある日、行方不明になったこどもの捜索を依頼されます。

調べているうちに、母親がクズで、麻薬関係の人間から
金を盗んで逃げたのがわかります。
主役は、金を盗まれた相手が人質として
こどもを誘拐したのだろうと思います。

警察と一緒に交換場所に行きますが銃撃戦がはじまり、
相手には逃げられ、こどもも行方不明になります。
その後、死亡した扱いがされました。

それでも調べていたら、こどもの親戚の警官が
こどもを連れ出していたことがわかりました。
けれどその先はわかりませんでした。

なおも調べていたら、別の警官の家にいることがわかりました。
その警官は、こどものためにはクズの母親から離して
ここにいるほうがいいというようなことを言いましたが、
主役は法に基づいて処理しました。
警官は捕まり、こどもは母親の元に戻りました。

その後たずねていくと、母親は相変わらずクズでこどもを放置。
誘拐されていたときは表情豊かだったこどもは、
表情の乏しい子になっていました。


……というようなお話です。

全編暗く、荒れた感じです。
なんだかんだあったけれど、結局主役が関わった警官が
全部グルで、誘拐犯でした。
けれど誘拐して幸せな環境に置くのと、
虐待される場所に置いておくのはどちらが罪なのか、と
聞いてくるような話です。

見ている人に伝えたい映画なのだと思いましたが、
気になるのはこどもの考えを一切聞かない点です。
大人たちはそれぞれ、自分のよいと思うことを
自分勝手にやるだけです。
それにまきこまれるのが、こどもです。
そこらへんも見ていてすっきりとはしませんでした。

なぜいましあわせなのか、前、虐待母といて
しあわせだったか、ここにいたいかもどりたいかを
だれもたずねないのかにいらいらしました。

映画として作りたいものは伝わってきましたが、
見て面白いかと言えば、そうでもありませんでした。

全体としては、おもしろいかつまらないかの二択で言えば、
どちらかと言えばおもしろく見られる方向の
映画だったと思います。