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2013-05-23
アザーズ
THE OTHERS
2001年 アメリカ/スペイン/フランス
主役は古い洋館にこども二人と住む母親です。

主役の家に使用人3人が雇ってくれと言ってきたので雇います。

そのうち、家で変な物音がするなどのことが起こります。
主役は無視します。
しばらくがまんしましたが、使用人3人のせいにして追い出します。

使用人たちは戻ってきます。
使用人たちの死に顔写真を見つけて、死んだ人間だとわかります。
その後、主役たちも死んだ人間だとわかります。
主役がこどもたちを殺して自殺したのでした。

主役たちは家を守っていこうと決めました。


……というようなお話です。

最初から変な雰囲気はあり、いろいろ齟齬があるので
どういうことかと思っていると、
実は主役たちが幽霊だったというオチで終わります。

別の映画の言葉に『(幽霊は)見たいものしか見ない』
というようなものがありましたが、だいたいそれで片付きます。
ただ、家の生者が弾いていたピアノが、
死者である主役が部屋に入ると鳴り止むというところは
よくわかりませんでした。

また、戦争で死んだ主役の夫は成仏しているのに、
母親に殺されたこどもたちが成仏していないのがわかりません。
こどもを殺して自殺という大罪を犯した主役が
成仏できないのは理解できますが……。

全体を通して怪しい雰囲気は出ていますが、
主役がずっと気違いっぽくて不愉快ですし、楽しめません。
見終わってみると、基本的に観客をミスリードさせるように
力尽くで捻じ曲げて見せたような場面が鼻につきます。

全体としては、おもしろく見られる感じの映画ではありました。