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2013-10-01
リーピング
THE REAPING
2007年 アメリカ
主役はかつて牧師かなにかでしたが、
布教かなにかで訪れた村で、夫と娘を殺されました。
そのときに信仰を捨てました。
その後は不思議事件を科学で解決する仕事をしています。

ある日、主役の写真が焼けたと知り合いの牧師かなにかから
電話がきます。でもまともにとりあいません。

その後、主役は不思議事件が起こっている村の調査を頼まれます。
同僚と一緒に行きます。

その村では、聖書に出てきた十の災いのような事件が
起こっていました。
村人は、元凶は村の娘なので殺そうとしています。
主役は調査を開始します。

血のような川の水は、調査したら本当に血でした。
その他のできごとも十の災いそのもののように見えます。

主役はかつて電話をしてきた牧師のような男に連絡を取ります。
男は、サタンが神をまねて十の災いを起こしていると言います。
電話中に、主役の写真が燃え出して、男は焼け死にます。

主役は女の子を殺しに行きます。けれど殺せません。
そこで幻を見ます。
村人が女の子を殺そうとするものの失敗する幻でした。
それで主役は、サタンが天使を殺せないように、
サタンは村人のほうで、女の子は天使だと悟ります。

村人は神を信仰していたものの、かつて洪水で
村が全滅したので神を捨て、サタンを祭ったようです。

主役は女の子を守ります。
女の子の奇跡により、十の災いの残りが起こって
村人を皆殺しにしていきます。

事件が終わって主役と女の子は一緒に帰ります。
けれど女の子は、主役のおなかの中に男の子がいると告げます。
主役は、この事件の後に生まれてくるものは
サタンの力を持つと言われていたので
おなかの中の子がそうなのだとわかるのでした。


……というお話です。

中盤までは雰囲気で脅かす感じのホラーだったのですが、
中盤過ぎあたりから、虫や死体などの嫌悪感を煽る映像に
傾いていった上、誰が元凶なのかを考えさせたいような、
変なミステリー方向に向かっていったため、
薄気味悪さが薄れて行ったのが残念です。

結局は、最初疑われていた女の子は、
悪魔どころか逆に天使で、村人のほうが悪魔だったという
オチでしたが、見ていると『だからなに?』という感じです。

主役は神への信仰心を捨てたものの、
この事件により神への信仰心を取り戻しますが、
最後に自分のおなかの中にサタンの申し子がいるとわかり、
また神への信仰心をためされるという終わりで
話自体もすっきりまとまりません。

中盤までは薄気味悪さと話がどうなるのだろいうという
おもしろさがあったので、変なひねりはなくして
その雰囲気のまま終わらせて欲しかったと思いました。

中盤あたりまでは意外とおもしろかったものの、
中盤以降はたいしておもしろくもなかったので、
全体としては、どちらかと言えばおもしろく見られる方向、
くらいの映画でした。