1458
2013-10-18
戦場にかける橋
THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI
1957年 アメリカ
時代は第二次世界大戦あたりで、
味方軍はジャングルの中の施設にいて、
捕まえた敵の捕虜に鉄道を建設させています。

ある日また捕虜が来ますが、捕虜の上級な兵は労働を拒みます。
上級は働かなくていいと国際条約に乗っているそうです。
それでも働け、という味方と衝突します。
上級兵は閉じ込められます。

その後、開放されます。
上級兵が指揮をとり、下級兵を従えて
能動的に橋を作るように言われます。

橋を作り始めます。
味方側は、自分たちのために橋を作っているのではないようです。
むしろ、捕虜の国のために作っているようなことを言います。
自分の国のためのものでなくても、
作ったものがインフラとして後の世に役立つなら、
それはいいことだというようなことを言います。

橋の完成間近を聞きつけた敵が、橋を壊す作戦を開始します。
小部隊を送り込みます。
橋に爆弾をしかけます。
完成翌日の、汽車が来るときに爆破する予定です。

汽車が近づきます。
捕虜の上級兵がなにかに気づきます。
爆弾とわかります。
小部隊を阻止しようとしますが、かつての仲間でした。

上級兵はすこし撃たれます。
敵が使えなかった爆弾スイッチの上に倒れこみます。
爆弾が爆発して橋も汽車も壊れました。


……というようなお話です。

動きはないし、話も特におもしろくもないし、
途中で止めようと思いましたが、
たくさんの賞をもらった映画だと宣伝していたので
むりやり最後まで見きってみましたが、
たいへんな苦痛でした。

話は、全体が約2時間で、前半の1時間は
「橋を作れ」「断る!」をだらだら繰り返します。
もしかしたら橋を作るシーンなどなしに、
このまま後半1時間も流れていくかと思ったところで、
舞台は川と橋に切り替わります。

後半の1時間は、橋を作り、捕虜の国の人間が
小部隊を送り込んできて橋を破壊しようとします。

最後の最後で、部隊が行動する前に
捕虜の上級兵が爆弾に気づき、解除しようとしたところで
小競り合いが発生。爆破は阻止しますが、
上級兵は自分の立ち位置に疑問を持ちます。
ちょうどいいところに銃弾が軽くあたり、
なんとなくふらついて橋の爆破スイッチを押したら
橋が壊れます。

橋を作れと言われて嫌だといい、なんとなく納得して
橋を作り始めて橋が完成し、完成した橋を気に入っていたものの、
やってきた自国の小部隊によって橋は壊すものだというのを
思い出したものの自分ではなにもできなかったのが、
偶然の力で壊れたため、結局橋はなかったことになった、
というような悪い冗談みたいな内容です。

橋に対しては、途中で捕虜施設のトップが
工兵の誇りのようなものを口にするのはよかったです。
「たとえ施設が自分のためのものでなくても、
しっかりとしたものを作って後世の人が
役立ててくれるようなものを作れたら、それでいい」
というようなものです。

そんな橋だからこそ、最後の最後で、偶然にたよらず、
捕虜の上級兵が自分で決断して橋を爆破したのなら
それは意味のあることになったのでしょうが、
偶然弾丸に当たって、偶然ふらついて倒れたら
偶然橋の爆破スイッチを押してしまうなんて、愚の骨頂です。
怒りと落胆しか感じませんでした。

何を見せたいのかよくわからず、
全体としてはつまらない感じの映画でした。