0252
2006-03-17
そが身をつねれ
「車は、低い速度で走らせていても、
ぶつかれば危険だという事がわかりますか?」
「わかりません」
「酔ったまま車を運転すると、
おぼつかなくなって危険だというのがわかりますか?」
「わかりません」
 裁判の席、弁護士の質問に被告は答えた。
「わたしは一切知らなかったのです。
だれを殺すつもりもありませんでした」

「なるほど」
 弁護士は言った。
「なら、わたしも酔いきるだけ飲酒した後、
車を運転しましょう。
あなたは道に立っているだけでいいです。
わたしは避けて通りますから」