0466
2006-05-25
まぐねてぃっく
 いとこのこどもが家に来て。
一緒に遊んでいたら、そっと訊かれた。
「ねえ、男の子に好きになってもらうのって、
どうしたらいいの?」
 小学生のこんな年なのに、もうそんな話? 
それとも、女の子はそんなものだっけ?
「今の話? それとも将来の話?」
 訊ねると、
「なにか違うの?」
 きょとんとして訊いた。
「小学校の頃なら、大抵が無理。
男の子に気に入られるのは、女の子から見ても
かわいい感じの女の子だけ。
こどもの美的感覚は意外と残酷だからどうにもならないし、
男の子はこどもだからね。
恋愛よりもゲームや遊びに夢中。
逆にそんなときから色気づいてるのは、
調子に乗って将来嫌な感じの男になっちゃうよ」
 そんな同級生がホストやヒモになったと
風のうわさで聞いた気がする。
「それ以降なら基本的に、普通に挨拶して、
普通の話題も自分から話しかけるだけ」
「それだけ?」
 わたしは思い返してため息交じり。
「そう。なぜか男性は普通どおりに声をかけて
話しかけてるだけなのに、
自分に気があるんだと思い込むんだよねえ」