0509
2006-06-06
深読み機能
 社員食堂で同僚とメシを食いながら、
「どっから来たんだかしらねえが。あの外国かぶれめ、
いちいち邪魔しやがる。何が制度改革だ。
そんなに外国がいいなら、ずっと外国にいろってんだ」
 海外支社から本社に来たという邪魔者について愚痴っていると、
突然肩口に激痛。
「うわっ、あちっ」
 気づくとお茶をこぼされていたようで、
上のほうにはその海外かぶれの顔があった。
「くそ、なんだ、わざとかよ、このやろう」
「アイムソーリー」
 殊勝な顔でさらりと言うのも気に障る。
「なにがソーリだ、ここは外国じゃねえぞ。
人をばかにしてんのか? ……いや、アイム総理? 
自分が総理? 自分がばかだって認めてるのか? あれ?」