「最近なんか体が変でさぁ」
昼休みにぼーっとしてたら、
ちょっと気になってる子が友達と話していた。
「ええ? どうかしたの?」
「んーん。なんかだるいって言うか」
そこでおれは喜び勇んで近寄る。
「おいおい、おれにまかせろよ。
どこが変なのかくらい一発であててやる」
「え、うそ?」
嬉しそうに見上げる顔。
「まあ、そこにきちんと立ってみなさい」
机の間、華奢な体がすっと伸びる。かわいい横顔、短い髪。
おれは近くにより……その臀部をぬるりとなでた。
「ひゃぁああ」
声とも悲鳴ともつかない声で飛びのいて、おれをにらむ。
「ちょっとー! 変なとこ触らないでよ」