授業の一環として、学年全体で幼稚園へ行った。
グループに分かれて一緒にお弁当を食べて、
それから遊びの時間。
なにをしようか話していると、
その前に呼び方を決めることになって、
「じゃあ、おねーちゃんは『しっぽ』」
授業の一環で幼稚園へ行くと、
一緒に遊ぶグループの子がわたしたちにあだなをつけはじめる。
「そっちは『メガネ』ね」
うーん、まさに見たまんま。
「あと『パーマ』と……『ジャージ』」
次はわたし。
どうなるかと女の子を見ると女の子もわたしを見つめ、
「…………」
「…………」
言葉なく二人で見つめあった。
「わたしは?」
促すように訊ねると、小さな顔で眉を寄せ、
「――『コンタクト』」