0960
2006-10-11
いつか見た景色
『利益と時代に押されて壊してしまった、
優れた景観の中央駅駅舎を湯水のように
金を使ってかつての姿に復元しよう!』
そんな冗談のような計画が動き始めた。
一方わたしの住む町で。
国で二番目に古い木造の駅舎が壊されることに決まった。
保全にかかる費用は中央駅修理の五百分の一もあれば
足りたのだが……利益と利便性には負けたそうだ。