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2006-11-08
裸の会社さま
「さあ、いくぞ。この戦国の世で敵を蹴散らし、
勝ち組に入るために!」
 殿は我らに言った。
「ついて来い!」
 立派なかぶとを頭にかぶり、得意げに我らを導き歩き出す。
 その身を覆う分厚い鎧、背中はがらあき、
心臓部にもぽっかりと大きな穴があいているというのに。