0073
2002-03-??
南極物語
昭和32年1月。海上保安庁の船、宗谷は
南極に向かっているところ。海は大荒れ。
南極の景色。オングル島昭和基地。
11人の観測員と12頭くらいの樺太犬がいます。
その犬のこどもが青年犬になっています。
犬にえさをあげるとけんかする犬たち。

人が話します。観測は終わったけれど、
北極点に行きたいと言います。
でも雪上車は調子が悪い様子。
そこで犬ぞりを使おうという考えです。

選ばれた15頭の犬でそりを引きます。
北極点の緯度や地質の調査をすることになりました。
そして出発。

途中でそりが倒れたりして苦労します。
ふと見ると鯨の死体が氷の上に押し上げられていたりの
景色があります。そして続くたび。

氷がぶつかって割れるときの音などが聞こえます。
犬にも疲れが見え始めます。
そりを引かせる場所を変えたりしてさらに進みます。
そりの上で人は寝ながら走らせます。
そのうち犬の足から血が出ているのに気づきました。
タロが出血。ジロも。靴下を履かせます。

また進みます。そりを押して進むのは暑いらしいです。
下り坂になるとそりの下に犬が挟まります。
でもだいじょうぶのようす。
ごはんは人が食べるものもすこしだけ。わびしい感じ。

そのうちそり犬の一頭が逃げ出そうとします。
でも捕まえます。それでも嫌がるのですが
言葉で説得したら戻ってきました。

また進みます。目的地が見えます。
何か山をめざしていたらしいです。
頂上まで上って旗を立てました。
根元には持ってきた寄せ書きなどを埋めました。

帰りはひどい霧。しかも人は全員雪目に。
重い無線機は置いてきてしまったので遭難寸前です。
止まって話します。
基地から20〜30キロあたりには来てる気がします。
そこで一人が、タロとジロを放したら基地まで
言ってくれるんじゃないかと言います。
それで放すことに。

タロとジロは子犬のときに南極に連れてこられた
兄弟だというナレーション。
走るタロとジロ。基地に到着。雪上車が発進。
そして合流。雪上車で帰れと言われますが、
犬と一緒に帰るという人。ちゃんと帰ります。
帰ってクリスマスか何かの飾りつけ。

一方船の宗谷は氷で立ち往生。
二月にアメリカ艦に救援を求めますが、
むこうも氷で封じられているような無線での返答です。

そのうちに飛行機が来ます。飛行機から降りた人は
元いた人間に、今日中に引き上げするようにと言います。
天候が続かないから急いでと。

犬の世話をしていた人間は首輪に名札をつけます。
そして飛行機へ。向かうとちび犬がついてきていたので
それも抱えて飛行機へ。

シーンは変わって二隻の船。船に入ります。
アメリカさんは越冬をやめろと言いますが、
行くと言います。
犬の世話係に話すと、首輪ははずすなといいます。
みんな引き返してきたけれど、犬は置きっぱなしらしいです。
いったん船は外海に出て、天気が良くなったら戻るとか。
いちおう食べ物は置いてきたようですが、
犬はこごえています。

宗谷はいったん外に出て、また向かおうとします。
けれど氷が厚すぎです。
いままでの犬係、船の中で話します。
首輪をしめなおさなければ良かったと。
艦内放送が入ります。第二次越冬は断念。
昭和基地は放棄して帰国するとか。

犬係はその放送をしている人のところまで駆け上がります。
二度飛行機を出してくれれば犬を救えると言いますが、
だめです。あと一度飛行機を出してほしいと言い、
もう一人の犬係が毒を出します。
せめて殺してくるとのことですが、
隊長の説得であきらめます。

一方、犬。寒そうです。
船ではあたらしい犬係が前にあげた写真を返しに来ました。
それと、全国の樺太犬のファンから送られたという
何かが入った箱を渡します。中身は千羽鶴でした。
船室の中でひげをそる男。鏡を割ります。
もう一人は千羽鶴を投げ捨てます。

犬たちは騒いでいます。暴れていると一頭の鎖が切れました。
アンコ。次に首輪をはずすジャック。
ほかの犬もはずそうとがんばります。利器。
ジロ、シロと自由になります。つながれたままのもいます。

自由な犬たちはどこかいっていましたが戻ってきました。
タロとジロはいつも行動を一緒にしていましたが、
タロはまだつながれたまま。
ジロが雪山を掘ると基地に通じていて中に入ります。
人間を探します。死んでいる犬もいます。

リーダー犬、リキはえさを探して基地から出て行きます。
つながれている犬のうち、クマとタロも
抜け出せました。走っていくとそこにはジロ。

えさを探す犬。最後に鎖を切ったのはデリーとか。
合流します。氷の割れ目から海の生き物が飛び出て
凍って死んでいるのを食べます。
でも危ない場所なので氷の割れ目に落ちて
死んでしまう犬も出ます。デリー死亡。
基地ではゴロも死んでいます。

一方、人。北大の地質学研究室。
おいてきた犬がかわいそうだという世論に憤慨する教授。
犬係の男は大学を辞めると言います。

教授はその男に気晴らしにオーストラリアに行かないかと
言いますが、断られます。

犬。5月ですこし楽になったらしいです。
蜃気楼をぼんやりと見る犬。走り出します。
と思ったらアザラシ狩りをします。
けれどまた、それもできない冬が来ます。
犬の、クマ一頭を残して人間を探しに昔来た道を
戻る犬たち。

南極は5月から7月くらいまで陽が昇らなくなるとか。
オーロラが出ます。犬はおびえて身を寄せ合います。
見ているうちにジャックが狂ったように走り出します。
ジャックは一頭ではぐれました。

人。京都。京都大学の地球物理学研究室。
祇園祭に行こうと婚約者が来ます。
男のほうは犬係の一人でしょうか?
そこで隣にいる女性が抱えた犬を見て、
男は帰ろうと言います。

そこでカフェに入り、マスターに南極の話を聞かされます。
さっきやめた犬係の一人は、南極に連れて行った犬を
提供してくれた人に謝る旅をしているのだと
雑誌に載っているのを見せられました。

別のところで、連れてきたとき子犬だった犬をわたします。
そこで、最後に見たとき、リキは何をしていたか訊かれます。
ほかの犬と一緒に鎖につながれたままだったと答えます。
目を移すと隅にはリキの家。それは墓だと言われ、
謝って去ります。

電車を待っていると犬を引きずった女の子が来ます。
さっきの子の妹。こんな犬はいらないと言います。
姉が来て、犬を持って帰ってと言います。

犬。どっこい生きています。リキが勢いよく走り出します。
中継点で人間のにおいがしたからです。
アザラシの肉も残っていました。
また出発。がけを下ったりしているうちに一頭が下に落ちます。
シロ。完全に落ちます。そして鯨の死体があったところまで
来ました。そこでシロ死亡。

人。犬の記念碑が作られます。そこに犬係もいます。
聞いていられなくて帰ろうとすると、外人記者に
インタビューされます。訪ね歩くのは罪の意識かと。
犬は仲間だったと答えると、生きたまま残してきたのは
もっとも残酷ではなかったかと言われます。
そこで、自分たちの手で殺してやればよかったと答えます。
歩く先には別の男。

樺太犬研究所で話し合います。さっきのを見ていたら
何も言う気がなくなったといいます。
関西弁の男、その男が自分と一緒だと言います。
自分のしたことにこだわる奴だと。
目を移すと、廃屋が鯨の骨に見えて、犬の思い出を話します。
そして生きていると思うかと訊きます。

犬。タロ、ジロ、リキ、アンコの4頭。疲れきっています。
足を引きずりながら歩くのもいます。
その目の先にかもめが見えて、もう冬も終わりの様子。
でもあたたかくなったのはいいものの、
氷が割れ始めました。
そこからシャチが出てきて、リキはタロとジロをかばって
やられてしまいます。
アップで構図をごまかしているのでわかりづらいです。

そしてタロとジロ。いったん離れるものの、
足をケガしたリキを気遣って戻ります。
リキもがんばるけれど、とうとう歩けなくなります。
氷の上に取り残されたアンコは流されるまま。

樺太犬研究所。女性が来ます。リキの飼い主が来ます。
前の犬を見ます。名前はリキだと答える主役。
犬を飼うことにした、と女の子。
二人でリキ二世を連れて散歩です。
リキが育った環境は、冬に犬だけ島に残したりするもの
だったのできっと平気と言います。
でもやっぱり弱気。主役は何頭かは生きてるんじゃないかと
言います。主役は、リキは自分でえさを取っていると言い、
女の子はほっとします。

主役はずっとどうして殺してこなかったのかと
後悔していましたが、そんなものではないと言います。
命を奪う権利はないと。

一方、犬。南極に春がやってきました。
そしてタロとジロは基地へつきます。ふるさとらしいです。
窓から中を覗き込みますが、だれもいません。
周りではかもめがペンギンを食べたりしています。
そのかもめを捕まえて食べます。

見上げる先に何か見えて走り出す二頭。
前別れた、犬のクマでした。
一緒にいるのは流されたはずのアンコ。合流です。

クマは野生化したらしく、獲物を探しにみんなで行きます。
アザラシを襲ったりしていたら海に落ちてアンコ死亡。
クマはまた大陸のほうへ去っていきました。

タロとジロは基地からは離れませんでした。
主役は犬を思います。準主役の男には女が駆け寄ります。
第三次南極探検隊の派遣が決まったと新聞に書いてありました。
男が入っていないのを知ってほっとするかと思うと、
行けといいます。しっかりけじめをつけるようにと。

犬、寒いです。
船。氷を割って進んでいます。その上には主役と準主役。
ヘリに乗ります。上から見ます。
準主役が何かを見つけたようす。ジャックの死体。
もう一度旋回してと頼みますが断られます。
そして基地に到着。

犬をつないでいた綱を引くと、準主役は駆け出します。
主役が辿る先には、中身のない首輪。ほっとします。
さらに伝おうとすると、準主役が呼びます。死んだ犬。
それを掘る準主役から離れ、主役が見える先には
2頭の犬がいました。

準主役に見るように言います。準主役、クマだと言いますが
タロとジロだと言い直します。そちらに向かうと
半野生化しているせいか、威嚇のうなり声を上げます。

主役はどんどん近づいていきます。犬はうなるのをやめます。
適当に走って近づいたところで、犬もなんとなく
様子を伺いながら寄ってきます。
主役が叫ぶと走ってきます。近くに見えて
実はかなり遠いところにいたようす。
ようやくそばまで来て抱きしめます。二人で一頭ずつ。
そして、画面が俯瞰に。歩き出す犬と人。終わり。