0145
2004-01-08
アメリ
アメリという精神病系の女性が、
自分のアパートでかつての住人の宝物箱を見つけます。
それを本人に返したことをきっかけにして
あれこれ動くうちに自分の恋を実らせる……らしいですが。

見ていると、なんだかフランス映画っぽいなあと思えてきます。
そして調べたらまさにその通り。
音楽や小物、背景がよく効いています。
しかもまさに現代を舞台にしているわりには、
どこか郷愁のようなものが漂います。

その点は確実に評価できるのですが、話はどこか分裂気味。
アメリ自身もどこか統合失調っぽくて、
なんだかひやひやはらはらさせられます。
アメリが恋に落ちる流れもよくわかりません。

雰囲気としてはどこかしら
『ノッティングヒルの恋人』みたいです。
いわゆる『普通の』人間が出てこずに、
精神病者の世界の中で終わる感じです。
全編に奇妙さが漂い、見終わると
なんだかなあというため息が出てきました。

わたしにはフランス人の恋愛感覚がわかりません。
あれですべてがわかって納得できるのでしょうか?

大変微妙でした。