0175
2004-02-15
MIB(メン・イン・ブラック)
訳すと黒服の男。赤いドレスの女
ウーマン・イン・レッドと同じ使い方です。
宇宙人を見たあと口止めのためにやってくるとうわさの
黒服の男たちを描いたお話です。

ニューヨーク。刑事の主役は逃げる犯人を追っています。
そこで犯人が二枚のまぶたでまばたきをするのを見ます。
人間ではありません。
そのうち黒いスーツに黒いサングラスの男が来て、
エイリアンを監視する秘密機関の存在を告げます。

一緒に質屋に行き主人を撃ちますが、復活。
そんなものでは死にません。
主役に男が記憶を奪うペンライトを見せて
主役は記憶を失います。

翌朝、主役は男の残した名刺の場所に行きます。
そこは宇宙人とのかかわりを目的に作られた、
政府の秘密機関でした。
地球にやってくるエイリアンを監視し、
世間から隠し、罪を犯した場合には
処理をするのが任務です。
組織の中にもエイリアンがいました。

主役は刑事をやめ、MIB(エム・アイ・ビー=
メンインブラック)に入ることを決めます。
彼の存在した記録はすべて消されました。

その頃、バグという宇宙でも危険なエイリアンが
暴力男を殺し、その皮を着て本人に成りすまし、
ニューヨークへ向かいました。

そこでいろいろあり、バグが別の男を殺すとこれも宇宙人。
男の持っていたすごい力を持つ宝石を奪います。
そのために殺された宇宙人たちが怒り、
奪われたものを戻さなければ地球ごと破壊するというので
主役たちはこれを取り返すことになります。

銀河系とはなにかのエネルギー源。
オリオンのベルトとは、猫のオリオンちゃんの首輪です。
それがわかった主役たちはなんとかしようとしますが
奪われて逃走されます。

宇宙船まで戻って逃げようとする宇宙人に追いつき
最終戦闘。敵はゴキです。
大きなゴキから小さなゴキがわさわさと。
相棒の男が食べられますが一寸法師のように
中から出てきて取り戻します。
相棒は自分の記憶を消して過去の生活に戻ります。

……というお話です。

悪くはなかったのですが、正直どっちつかずの印象です。
ギャグならギャグでもっと突き抜けてもよかったし、
シリアスならシリアスでXファイルのように通しても
よかったかもしれません。

なによりも不愉快なのが、敵がゴキだということです。
敵をどうして黒い悪魔にしたのかわかりません。
食事のお皿にぼとり。歩く姿もアップで出ます。
最終戦闘では宇宙人の体からもぞもぞ出てきます。
それをつかんだりつぶしたり。
上から降ってきたりまみれたり。
気持ち悪くて見ていられませんでした。

全体としてはおもしろく見られる感じでしたが、
終盤はひどいものでした。