0199
2004-03-15
ニードフル・シングス
needful things
とある町に古道具屋ができました。主人は老人。
老人は町の人の『必要なもの(ニードフル・シングス)』を
無償で提供し、変わりにいたずらをすることを求めます。

野球少年のいたずらによって、主婦二人が殺しあって死亡。
保安官は疑問を抱きます。
でも野球少年は自殺。保安官の恋人は老人に夢中です。
そして保安官は古道具屋の地下で、
老人が人類の歴史にながながとかかわってきた
悪者だったと知ります。

保安官は町で争いをやめるように説得。人々は元に戻ります。
奥さんを殺した男は爆弾と一緒に老人をまきこんで自爆。

でも老人は生きていました。
また戻ってくると言って車でどこかへ行くのでした。


……というお話です。

タイトルと概要を見たとき、
自分の思い出の大切なものが並んでいる古道具屋に人が入ると、
その品物をきっかけとして人々が優しい気持ちになっていく
という映画を思い出しました。

主役の老人もなかなか人当たりやわらかそうで、
少年の夢などをかなえていく様は
ほのぼのとした期待をもたせました。

こうやって悪戯をさせていくうちに
いやなひとがいなくなってみんな幸せになって
終わるんだろうなあ……と思っていたのも初めだけ。

女性二人が死んだときからどこか変になっていきます。
『クリスマスキャロル』のような、
悪人が善人にかわるのとはまったく逆の映画です。
『逆・クリスマスキャロル』とでも言いましょうか。

話は結局、その古道具屋の企みのせいで
町の人々が憎みあうようになるというもので、
見ていて不愉快でした。
最終的には男は悪魔だったそうで、そのオチにもがっかりです。

微妙な映画でした。