0233
2004-04-17
史上最大の作戦
第二次世界大戦でドイツが連合軍に負けるきっかけとなった、
ノルマンディー上陸作戦を描いたものです。

海からの奇襲作戦にうってつけの気候条件がそろう日は
そうそうあるものではなく、その日も作戦実行をするかどうかで
悩みましたが、決行されます。
そのとき、ドイツ軍のお偉いさんは休暇をとって
国に帰ろうとしていました。

連合国の無線も盗聴されていましたが、
核心まではとらえられていなかったので
作戦はそれなりに無事に開始されます。

ドイツ軍では急襲に作戦の混乱もありましたが、
戦いは熾烈なものになりました。
それでも連合軍は押し切る事に成功します。
ドイツ軍のお偉いさんたちに情報が届いたのが
遅かったせいもあったのでした。


……というお話です。

シリアスならシリアスで通してくれればいいのに、
途中変な冗談を入れようとして外してみたり、
意外といいところでぶつ切りで終わってみたりと、
長い映画のわりには何が言いたいのかわかりませんでした。

それを思うと、たぶん史実を元にしただけの、
『事件モノ』なのでしょう。
基本的に実際に起こった重大なできごとを、
そのままに描いたものは、事実としてはおもしろいでしょうが
映画になるとまったくおもしろくありません。
そこには『実際に起こったこと』だけがあり、
『伝えようとするもの』がないからです。

あえて見どころ、見せどころを考えるなら、
戦闘と戦争のはげしさ、くらいでしょう。

微妙な映画でした。