第二次世界大戦でドイツが連合軍に負けるきっかけとなった、
ノルマンディー上陸作戦を描いたものです。
海からの奇襲作戦にうってつけの気候条件がそろう日は
そうそうあるものではなく、その日も作戦実行をするかどうかで
悩みましたが、決行されます。
そのとき、ドイツ軍のお偉いさんは休暇をとって
国に帰ろうとしていました。
連合国の無線も盗聴されていましたが、
核心まではとらえられていなかったので
作戦はそれなりに無事に開始されます。
ドイツ軍では急襲に作戦の混乱もありましたが、
戦いは熾烈なものになりました。
それでも連合軍は押し切る事に成功します。
ドイツ軍のお偉いさんたちに情報が届いたのが
遅かったせいもあったのでした。
……というお話です。
シリアスならシリアスで通してくれればいいのに、
途中変な冗談を入れようとして外してみたり、
意外といいところでぶつ切りで終わってみたりと、
長い映画のわりには何が言いたいのかわかりませんでした。
それを思うと、たぶん史実を元にしただけの、
『事件モノ』なのでしょう。
基本的に実際に起こった重大なできごとを、
そのままに描いたものは、事実としてはおもしろいでしょうが
映画になるとまったくおもしろくありません。
そこには『実際に起こったこと』だけがあり、
『伝えようとするもの』がないからです。
あえて見どころ、見せどころを考えるなら、
戦闘と戦争のはげしさ、くらいでしょう。
微妙な映画でした。