前作から10年ほどのち、結婚して豪勢に暮らす
冒険家の主役とヒロインの間にはこどもが生まれていました。
ある日その息子が宝の場所を示すブレスレットを見つけ、
それをはめてしまうと、誘拐されます。
それを取り戻そうと主役たちは奮闘します。
途中にはエジプト時代からよみがえって
世界を征服しようとする化物も出たり、
かつての巨人もよみがえったりしますが
どうにか退けて息子を取り返すのでした。
……というお話です。
CMでは、映画『インディ・ジョーンズ』を越えたなどと
言っていましたが、それは言いすぎだと叫びたくなりました。
今回も見せ所は映像技術と化け物と虫。それだけです。
ちょっとした洒落も、魅力ある人物もありません。
はじめから嫌なゾンビ系や虫を出して、
怖いだろうと言ってみてもあたりまえです。
そんなものなら、水槽一杯に黒い悪魔でも集めて、
そこに戦争で殺された人々の肉片でも
もくもくとつっこんでみればいいのです。
そんなもの見た日には、製作者は何を考えてるかわからなくて
薄気味悪く、怖く感じること間違いなしです。
でも、映画はそんなものではないと思います。
嫌悪感をあおり、特撮を使えば映画になると思ったら
大間違いです。
この映画には、映画が映画であるための
もっとも大切なものが欠けていると思えてなりませんでした。
一度見れば十分すぎるほどひどかったです。