0246
2004-04-25
8月のメモワール
THE WAR
1970年ごろのアメリカ。
ベトナム戦争で帰還した男はPTSDで
精神にダメージを受けていました。
男の妻、息子、娘はトレーラーの家に住み、
貧しい生活を送っていました。
息子は金持ちの家の子に苛められていました。

男は小学校に勤めますが、
精神を病んでいることがわかって首になります。
そのとき、家が安く買えそうというので
お金を手にしてそれを買おうと思った男は、
危ないけれど高賃金の、石切の仕事をします。

男が息子と一緒にその家の競売に出かけると、
金持ちに絡まれます。
男は逃げようとしますが、息子が危なくなったので
力尽くで金持ち男のこどもを止め、両成敗にします。

男は、戦場で傷を負った親友を置いて逃げなければ
ならなかったことがトラウマになっていたのでした。
そのため争いを避けていたようです。

男の娘は学校で、黒人を差別する教師に反発して
微妙な立場になります。

その後、石切の仕事中に事故に会い、男は死亡します。
さらにその後、男のこどもたちが作っていた、
森の秘密基地が金持ち男のこどもたちに占領されます。
男のこどもたちは仲間と反撃しますが攻め落とせません。

そんなとき、金持ち男のこどもたちの一人が
給水塔に落ちて死に掛けます。
男のむすめと息子はそんな金持ち男のこどもを助けます。
そのこどもは、天使を見たと言います。

男の娘は、男に、死んだら天使になって見守ってと
言っていたので、父親が天使になって
見守っていてくれているのだと確信します。

そののち、男の守護があってか、競売で買おうとしていた家が
落札できたという知らせが届きました。


……というお話です。

あの時代はとてもみじめです。
また出てくる人物もどうしてこんなにと思うほど
不愉快な人間が多く出てきて嫌な感じでした。

それでも、男や男の娘、息子はまっすぐ生きようとしていて、
すがすがしさがそこにはあったので
多少救われた気分で見ることができました。

意外とよかったです。