0263
2004-05-11
60セカンズ
昔、高級自動車ばかりを盗んでいた男が主役です。
今はこども向けのカートレース場をやっています。

そこへ、かつての仲間がやってきて主役の弟の危機を告げます。
主役の弟は兄にあこがれて車を盗もうとしたものの
へまをして警察に捕まり、めぐりめぐって地元を支配する
悪者のボスの怒りを買ったのです。

悪者のボスは、主役の弟の命を助けたければ
高級車50台を24時間以内に盗んでくるように言います。
主役はしかたなく昔の仲間を集めて盗むことにします。

どんどん盗んでいく主役とはうらはらに、
主役の弟はへっぽこで邪魔になります。
盗みの情報を手に入れた警察も見回り、
盗むのは大変になっていきます。

けれどどうにか数は集めます。
でも期限の時間を越えていたということで、
悪者のボスは、主役の弟の代わりに主役を殺そうとします。
殺すレースが始まります。
警察も加わった走りのうち、
悪者のボスが警察官を殺そうとしたのを主役が助けます。
ボスを殺します。

その後、主役の弟は主役に車をプレゼントするのでした。


……というようなお話です。

ばかな弟が自分のばかさのせいで危機に陥ったのに
弟はそれを自覚すらしません。
主役はそのとばっちりを受けて、犯罪行為を行います。
理由にしても行動にしても、まったく応援できません。
むしろ主役は、ようやく勝ち取った自分の人生を
貫いて欲しかったと思いました。

悪者のボスとのいざこざに首を突っ込み、
殺されかけた刑事は、最後主役をただ逃がすだけです。

国によって法律は違いますが、
確か日本では、命令されて行わされた行為は
その人自体の犯罪にはならなかった気がします。
命を質にとられ、車を盗むことを強要されたのですから、
主役自体は罪に問われないのではないかと思いました。
ただおめこぼしで逃がすのではなく、
そこらへんの説明や、きっちりとした判断が欲しかったです。

とにかく微妙な映画でした。