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2004-06-19
レオン
主役は凄腕の殺し屋の男性です。
準主役は12歳の女の子です。
主役と準主役はアパートの部屋が隣同士です。

ある日、準主役の部屋に悪者がたずねてきます。
準主役の父親は麻薬の売買に関わっているようで、
その売り物の麻薬の量が減っていたため
ちょろまかした人間を見つけろと準主役の父親に言います。

次の日、見つけられずにいたら、悪者が手下と一緒に来て、
一家を皆殺しにします。
準主役はその場にいなかったので助かりますが、
ほかの家族が殺された後に家のそばまで来て、惨劇を知ります。

自分も殺されることを防ぐため、自分の部屋を素通りし、
隣の部屋に帰ってきたふりを装います。
隣の部屋の住人である主役は悩みますが、
準主役を中に入れます。
準主役はしばらくいさせて欲しいと頼みます。
準主役は主役が殺し屋だと知ります。
準主役は家族を好きではありませんでしたが、
弟だけは好きだったので、
弟の復讐のために殺し屋になりたいと言います。
主役は断りますが、断りきれません。
主役と準主役は住処を変えて一緒に暮らしはじめます。

主役は少女に殺し屋の仕事を軽く教えはじめ、
準主役は主役に文字などを教えます。
二人は親しくなっていきます。
変わっていく主役に、殺しの仲介人は心配します。

あるとき、準主役は家族を殺した悪者が、
麻薬を取り締まる警官のようなものだと知ります。
準主役は殺そうとしますが、失敗してつかまります。
主役は悪者の仲間を殺して助けます。

仲間を殺された悪者は、殺しの仲介人を締め上げて
主役の居場所をつきとめます。
警官隊を引き連れて、主役の住処を囲みます。

主役は準主役を逃がします。
自分も逃げようとしますが、悪者にやられます。
死ぬ前に爆弾を使い、悪者と一緒に死にます。

一人残った準主役は、殺しの仲介人に
殺し屋として仕事をしたいといいますが断られます。

準主役は孤児院のようなところに入ります。


……というようなお話です。

孤独な殺し屋と孤独な少女が、お互い関わるうちに
変わっていくというような内容です。

主役が育てていた鉢植えは、地面に根を下ろせない、
根無し草のような観念で、主役と重なるようです。
主役が死んだあと、同じくどこにも行き場所がなかった準主役が
それを受け取り、施設で庭に植えるというシーンは、
主役から受け取ったものを受け止め、
地面に足をつけて歩いていくことを決めた、という
少女の決意を象徴しているのかもしれません。

とても淡々とした映画でしたが、
全編、いい雰囲気がありました。

なかなかおもしろかったです。