0296
2004-06-19
華麗なるヒコーキ野郎
THE GREAT WALDO PEPPER
主役はすごうでのプロペラ式戦闘機乗りです。

第一次大戦が終わったので、主役はアメリカで飛行機に乗り、
曲芸飛行などをしてお金を稼いでいました。

ある日、ある町に行くと、ほかの飛行機乗りが
同じようなことをやっていたので邪魔に感じます。
主役は商売敵の飛行機のタイヤをはずします。

商売敵は腹いせに、ほかの女性と協力して、
主役の最高速度記録をやぶります。
さらに、主役が誇りにしている、敵国の凄腕パイロットと
互角に戦ったという話がうそだと言ってまわります。

そのうちその敵国の凄腕パイロットがサーカスで
アメリカ国内を回っていると耳にした主役は、商売敵と一緒に
見に行きます。
そこでサーカスの団長に認められ、
二人ともサーカスの一員になります。

主役は練習中に怪我を負い、友人がいる自分の家に戻ります。
しばらくして回復した主役は、またサーカスに戻ります。

サーカスは数が増え、過激さを増す一方でした。
そこでお色気担当を翼の上に載せて飛ぶ練習をしていたところ、
女性が落ちて死にます。
それをきっかけにして、飛行機の規制が厳しくなり始めます。

主役の友人は新型の飛行機を作り上げ、テスト飛行しますが、
その最中に墜落します。
主役は助けに行きますが、助け出す前に野次馬が捨てた
タバコの火で飛行機もろとも炎上します。
苦しみを減らすために、主役は友人を殺します。
そのあと飛行機に乗り込み、野次馬を蹴散らすように飛びます。
それが原因で、主役は飛行機の免許を永久に剥奪されます。

けれどその後、かつての商売敵が映画会社で
飛行機のスタントをやっているのを知り、
主役はその会社にいきます。

そのとき、映画会社では、あの敵国の凄腕パイロットの
映画をとっていました。主演は本人です。

主役も飛行機のスタントとして雇われ、
凄腕パイロットと飛行機戦闘をすることになりました。
主役と凄腕パイロットは友情を育みます。

見せ場の空中戦を撮る日、主役と凄腕パイロットは
二人だけの空中戦を開始します。
二人は長い時間飛び回り、最後に勝ったのは主役でした。
主役は相手をたたえるのでした。


……というようなお話です。

タイトルのばかばかしさから、お気楽な話を期待したのですが
まったく違いました。

話の間にやたら時間がたち、
無駄にいろいろなできごとが起こります。

はじめ、みんなが飛行機で勝手に空を飛んでるのを見て、
あんなのでいいのかと疑問に思いましたが、
途中から飛行機が免許制になるだのの話が出て納得しました。

中盤まではばかな女性などを見なくてはいけなくて
わりと苦痛だったのですが、映画会社に雇われて、
かつての英雄と会ってからがおもしろくなりました。
けれど、それはほんとうの終わり際で、
そこまでのもっていきかたが長すぎて残念でした。

終盤だけを見ればなかなかよかったですが、
全体としてしまうと、おもしろく見られる方向程度でした。