舞台は1930年後半のアメリカ、
主役は殴り合いが強い男です。

ぶらりと町にやってきた主役は、
道での金をかけた殴り合い（ストリートファイト）を見ます。
参加するために、マネージャーの男に声をかけます。
参加したら主役が勝ちます。

主役はファイトマネーをもらい、アパートに住みます。
女性とも知り合います。

主役のマネージャーは、主役の強さに頼って
ストリートファイトの有名人に戦いを申し込みます。
けれど相手は大金を賭けないとやらないと言います。
そこで主役のマネージャーはどうにか金を集めます。

主役と、有名人が戦います。
主役が勝ちます。
主役とマネージャーは大金を手に入れます。

マネージャーは賭け事に使って、金を失います。
金貸しから命も狙われます。

有名人のマネージャーは、主役のマネージャーに、
一緒に主役のマネージャーをやろうと持ちかけますが、
主役のマネージャーは断ります。

怒った有名人のマネージャーは主役を叩き潰すために
強い相手を雇って主役にぶつけます。
主役のマネージャーも監禁します。

主役は戦い、勝ちます。
主役は勝った金を、マネージャーと、マネージャーの借金取りに
渡して町を去りました。


……というような映画です。

男は腕っ節が強くて、だいたいのことを気にしないような
人間です。
おそらく、ハードボイルドっぽいと形容されるような
感じでしょう。

そのせいか、昔の映画だというせいもあるのか、
格好つけることを第一にして、
ふりかかる火の粉を払うだけで、
反撃のチャンスにもこちらから攻めるようなことをしません。
それがもどかしい感じでした。

全体としては、ハードボイルドの雰囲気を味わいたいような
雰囲気映画のように感じました。

つまらないとは言い切れず、おもしろいとも言えず、
なんとも言えない映画でした。