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2011-12-27
借りぐらしのアリエッティ
心臓に病気があり、手術を控えている男の子が主役です。

主役は手術を前に、微妙に田舎の祖母の屋敷に
一人でやってきます。
そこで手のひらに隠れるくらいの小さな人間を見つけます。
その小さな人間の女の子が準主役です。

準主役とその家族は生活に必要な品を
人間の家から拝借して暮らしています。

ある日、準主役がはじめて人間の家にのりこんだ際、
姿を見られてしまいました。
持っていた荷物も落としてしまいます。

主役はその荷物を、こびとの家に届けます。
準主役はそれを主役に戻しに行き、会話もします。

主役は、その家で昔からこびとが目撃されていたと聞きます。
人形の家はそのこびとのために作ったものだとか。
主役は人形の家を、準主役の家へもって行き、置き換えます。
それにより、家人にばれて、家人はこびとをつかまえます。

準主役と主役は会話します。
主役は生きることを半ばあきらめていますが、
絶滅しかけていても生き抜こうとする準主役のこころいきに
生きる気力をとりもどします。

家人がこびとたちを根こそぎつかまえようと
ねずみ駆除業者を呼んだところで、準主役がそれに気づきます。
さらわれたこびとを主役と手を組んで、取り戻そうとします。

つかまっていた準主役の母を取り戻し、
主役はこびとのいた痕跡を消します。

一方準主役たちは、仲間も見つけ、
人間にも見つかったこともあって引越しを決めます。

引越しの当日、主役と準主役は対面し、別れを惜しむのでした。


……というようなお話です。

話としては、主役がこびとを見、ちょっかいを出した結果、
別の人間に知られ、その人間がこびとを襲い始めたので
こびとを守り、別れるというものです。

こびとのサイズからすると、
いろいろなものに食べられそうだと思っていましたが、
実際そういう設定のようです。

最初に猫が襲おうとしていたので、
その後はそういうからみが出てくるたび
食べられる残虐な映像が出てくるのではないかと
気が気ではありませんでした。

家の主人たちはこびとの存在を信じ、
見つけたらもてなそうとしているのに、
使用人の一人だけはこびとを退治しようとしてやっきになります。
その行動原理がよくわからず、
見た目も行動も気が狂っているようで気持ち悪かったです。

主役がなぜか、準主役たちの住む場所をいきなり理解し、
行動を起こすのもよくわかりませんでした。

話の核心であると思われる、
主役が生きる希望を取り戻すところもその結論にいく流れも甘く、
どこか浮いていた気がしました。

こびとが大きな場所を探検する場面や、
人間とこびとが協力して探索する場面はおもしろかったですが、
それ以外はたいしたことありませんでした。

全体としてはおもしろいともつまらないとも言えない、
なんともいえない感じの映画でした。