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2012-01-19
ザ・クラウン
THE CLOWN
2005年 ドイツ
放送時タイトルは『ザ・クラウン 炎のリベンジャー』。
主役はピエロマスクをかぶった義賊のような男です。

かつて主役は何人かとチームを組んで、悪者と戦っていました。
けれどその中で好意を持っていた女性を殺されたので
活動を休止していたようです。

それが、このたび悪者のたくらみによって、
殺された女性の妹がさらわれてしまいます。
主役たちは助けに向かうことにします。

その誘拐自体、悪者が仕組んだことでした。
悪者の目的は、主役たちが悪者から取り上げた、
宝の地図のようなものを奪い返し、
国の金貯蔵庫から金を盗むことでした。
そのたくらみは成功してしまいます。

主役たちは盗まれた金を追い、飛行機で追跡したりして
悪者と戦っていきます。
最後は勝利し、主役たちを追っていた警察の担当刑事とも
和解するのでした。


……というようなお話です。

前作があるのかないのかわかりませんが、
二作目のような雰囲気はあります。

それだけでもどこか映画に入りきれず、
取り残されたような気分を味わいましたが、
話はいろいろ漫画的です。
マシンガンを持っている敵二人のそばでバイクを起動し、
走り抜けて逃げるのは無理がありすぎる気がしますし、
ヒロインっぽい女性が変に話をひっかきまわし、
最後は再び敵に捕まってトラックの前に縛り付けられる
というのも安っぽすぎる気がしました。

また、国の重要な金庫が破られたわりには軍隊も反応が鈍く、
まともに追っているのは主役だけ、遅れて微妙な警察が来るだけ、
という始末です。
軍が常駐しているようなので、軍隊が全力で追跡しても
おかしくなかったような気がします。

それなりに動きはあるので退屈せずに見ていられましたが、
映画そのものとしては、おもしろいともつまらないとも
言いきれない、なんとも言えない感じのものでした。