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2012-01-20
フラッド
HARD RAIN
1998年 アメリカ
邦題では『洪水』ですが、原題では『大雨』です。
主役は現金輸送車に乗る男性です。

大雨によって街が水浸しになり、
主役の乗る現金輸送車は事故を起こしてしまいます。
そこへ悪者が来てお金を奪おうとし、
主役の相棒は殺されてしまいます。
主役は自分の命のため、そして正義感のために
お金を持って逃げます。悪者は主役を追っていきます。

主役はお金を隠したあと、逃げ込んだ教会で気絶させられ、
警察の牢屋に入れられます。
警察で主役は、隠したお金のことを話します。
地方の警察の警官たちは、そのお金をねこばばしようと考えます。

町は大雨によりダムが放水を開始したために
屋根に届くほどの水かさになります。

主役は牢屋でおぼれしにそうになりますが、
主役を殴り気絶させて捕まえた、
教会でステンドグラスの修復に関わっていた女性が戻ってきて
助けてくれます。
この女性はヒロインです。

二人は一緒に逃げますが、悪者に見つかります。
殺される前に悪者は死に、どうにか助かります。
さらに逃げるところを悪者集団につかまりますが、
警官が殺しにかかります。
警官たちはお金を奪い、目撃者である主役と悪者たちを
皆殺しにしたいようです。

主役は悪者と逃げます。ヒロインの女性は捕まります。

主役と悪者のボスは警官と戦います。
ヒロインは警官に拉致され、
自宅で襲われますが返り討ちにします。

主役たちは警官を倒し、主役がヒロインを助けに向かいます。
ヒロインは手錠でつながれ、おぼれるところですが
どうにか助かります。
逃げたところで警官が襲ってきますが、
悪者のボスに助けられます。

そこでまともな軍隊がやってきたので、
主役は悪者のボスを逃がします。
ボスはすこしの金を手にして、その場を去るのでした。


……というようなお話です。

水浸しの町で、現金輸送車のお金をめぐって、
悪者と悪徳警官と主役たちとが争う内容です。

最後までまともだったのは主役と悪者のボスで、
途中で友情のようなものが芽生えるのは好感が持てました。

そのほかの、序盤の悪者たちや悪徳警官たちは
とにかく殺そうとしてくるため、
話の大筋は、洪水の中で襲ってくる敵たちを
なんとか返り討ちにするために戦う映画、
というものに集約されてしまう気がします。

途中で飽きることもなく見られましたが、映画そのものとしては、
おもしろいともつまらないとも言いきれない、
なんとも言えない感じのものでした。