妻を亡くした男性が主役です。
主役の息子は主役を心配して、
ラジオ番組に父親のことを相談します。
それを聞いていた一人がヒロインです。
ヒロインは新聞記者で婚約者もいますが、
ラジオを聴いて主役が気になりだします。
主役はそのうち一人の女性と付き合いだし、
主役の息子はまた電話をします。
ヒロインは主役に手紙を書き、その手紙が友達に出され、
主役の元に届きます。
ヒロインはなんとなく主役に会いに行き、
対面して一言だけ言葉を交わします。
主役の息子はヒロインの書いた手紙でヒロインが気に入ります。
ヒロインは映画にならって、
とあるビルの屋上で待ち合わせをと書いていたので、
そこに主役を行かせようとします。
けれど主役が行こうとしないので、自分が行きます。
主役は気づいて、追っていきます。
ヒロインは自分の婚約者に婚約の破棄を申し出ます。
そして待ち合わせのビルに行きます。
二人は入れ違いで出会えませんが、
こどもが忘れたかばんを取りに戻ってきて、そこで出会います。
主役とヒロインはいい感じになるのでした。
……というようなお話です。
主役の奥さんがなくなってそう経たないうちから、
次の人を見つけさせようとするのが気に障ります。
話は、なんだかよくわからない運命に導かれるふたりが、
途中でなかなか近づけずにいたものの、
最後に出会って運命を感じて意気投合、というだけのものです。
少女漫画的というかなんというか、
すべて『運命』で導かれているなら、
途中の気持ちの動きも、主役たちの行動も、
全部運命だからしかたないと、
どこか遠くから眺めるだけになってしまいました。
最後までは見られましたが、内容はほとんどありません。
どちらかといえば面白い方向、くらいの映画でした。