1181
2012-02-16
JUNO
2007年 アメリカ
妊娠した高校生が主役です。

主役は堕胎しようとしますが思いとどまり、
生まれたら養子に出すことにします。

その養子先の夫婦と会ううちに、
主役はなんとなく夫のほうにひかれ、
夫はかなり主役にひかれます。

夫が主役に告白して、主役は断り、
その後主役は自分を妊娠させた男が好きだったと気づきます。

夫婦は離婚しますが、主役は妻のほうに
生まれたこどもを渡しました。


……というようなお話です。

主役はとにかくばかで、周りもそれぞればか。
見ていてとにかくめんどくさい映画でした。

高校生が予想外の妊娠をしたことで起こる騒動を
描いた割には一部分がすごく達観して、それ以上は語られません。
たとえば、『妊娠したこと』そのものに対することです。
それはそれでしかたがないというような態度をみんなが取ります。
そこは描きたい部分ではないというのがみてとれました。

いっぽうで詳しく述べられるのが、主役と養子渡し先夫婦の、
夫との微妙な関係。
幸せな夫婦になるのかとおもいきや、夫は主役にひかれ、
ついでに親になる気もないと宣言して別れる始末です。

この映画でいったい何をやりたかったのか不明です。
こどものこと自体は重要なものとされていない印象で、
もっと簡単にあらすじを書くとするならば、
『妊娠した女子高校生が、妊娠させた男子高校生を
いったんは嫌いになるもののやっぱり好きだと気づき、
よりを戻す話』です。
妊娠騒動を添え物にしただけの、恋愛モノです。
なんというか、あざとさのようなものが鼻につきました。

最後の最後で、主役の世界の見かたがすこし変わり、
そこのところだけはよかったですが、
見はじめで感じためんどくささはほぼずっと続いていました。
途中で止めても後悔しない映画でした。

二度と見たくありません。