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2012-03-15
シャッフル
PREMONITION
2007年 アメリカ
二人の子を持つ母親が主役です。

ある日、夫が交通事故で死亡したという話を警察から聞きます。
次の日、夫は生きていて普段どおりの生活を送ります。
その次の日、また夫が死んでいて、お葬式を行います。
そこで知らない女性にあったので訊ねると、
何日か前に会っていると言います。
娘の顔に傷がついていて、主役がつけたらしいとのことで
精神病院に入れられます。

その次の日は夫は生きています。
前に見つけた薬のことで医者をたずねますが、
向こうは知らないと言います。

そのうち自分が一週間をばらばらに過ごしていることがわかり、
夫の死の運命を変えようとすこし努力します。
けれど夫の浮気などもわかり、あきらめようともします。
知り合いの神父に軽く相談すると、心を変えるのに
遅すぎることはない、というようなことを言われたので、
夫と仲良くしようとします。

すると夫は死ぬ日に浮気をやめ、家族の元に帰ろうとします。
連絡を取ろうとした主役とも携帯電話がつながり、
主役と話して、主役の指示に従ったことで夫は死にます。
けれど主役も夫も、愛情を取り戻したので、
死を乗り越えられると思うのでした。


……というようなお話です。

タイトルの原題、『PREMONITION』は虫の知らせ、
あたりの意味だそうです。
日本語のシャッフルは、日付をばらばらにしたというような
意味でつけたのでしょうか。

見ていて一番腑に落ちなかったのは、
電話帳や娘の顔などは確認する主役が、
カレンダーを一切確認しなかったことです。

日付さえ確認すれば何が起こっているのか確実にわかり、
普通の人なら新聞でもニュースでも目にしておかしくもないのに
そういう行為を一切省いたのが、
映画の演出上のいやらしさを感じました。

時間を行き来する話では、たいてい最悪の結末があり、
それをどう回避するかで話が進みますが、
この映画は回避のための行動をほとんどとりません。

基本的にはただ裏事情を知っていくだけなので、
中盤からは結局助かるのか助からないのか
くらいしか興味がもてませんでした。

最終的には運命も変わらず、夫が死にますが、
そこにいたるまでで心の準備ができていたので、
死んでも心がそれなりに穏やか、という微妙な終わりでした。

ラスト含め考えると、どちらかといえばつまらない映画でした。