1199
2012-03-20
ブレイド3
BLADE: TRINITY
2004年 アメリカ
主役は、半吸血鬼の男です。
そのまま放っておくと吸血鬼になってしまうので、
血清で吸血鬼ウイルスの動きをおさえて、
半吸血鬼として、吸血鬼とその眷属を退治しています。

ある日主役が吸血鬼を追っていたら、
それは吸血鬼のふりをした人間でした。
殺したところを吸血鬼に撮影され、
殺人鬼として報道されたことで警察に追われることになります。

隠れ家を警察に襲われ、つかまります。
警察には吸血鬼がいます。いたぶられるところを、
突入してきた男に救われます。
一緒に逃げると、吸血鬼退治の別組織だとわかります。
一緒に戦うことになります。

メンバーから、吸血鬼たちが、
強い吸血鬼をよみがえらせたと聞きます。
そのメンバーたちは吸血鬼たちを倒せる生物兵器を
作っていましたが、完成にはその強い吸血鬼の血を
混ぜる必要があるそうです。

主役たちがいない間にアジトを襲われ、
人質もとられたので戦いに行きます。
強い吸血鬼たちと戦い、最後は血をとって生物兵器を発動させ、
主役たちは勝ちました。
主役は生物兵器では死にませんでした。


……というようなお話です。

シリーズものの3作目で、それまでの話で人間でありながら
吸血鬼に協力する人間がいるのは出ています。
その中には警官がいることもわかっています。
そんな警察に隠れ家を包囲され、
投降する主役の意味がわかりません。

人間をおとりにし、主役に殺させてそれを撮影し、
主役の行動をつかもうとしたようなことを言う、
吸血鬼の行動もわかりません。

撮影できていたのなら、主役の行動はすでに読めているはずで、
撮影と放送の意味がまったくないからです。
そもそも警察内部に吸血鬼の仲間がいるのですから、
自分たちが起こした誘拐事件の犯人を
主役として登録でもすれば済むことです。
何がやりたいのかよくわかりません。

話が始まれば、主役はまた敵につかまります。
この主役はとにかく敵に捕まってひどいことをされるので、
まったく強いように感じません。
主役の強さ、かっこよさが伝わらないのは、
ヒーローモノの映画としてできそこないだと思います。

話が進み、敵のアジトに乗り込んでいくと、
主役は銃で敵を倒すのに、仲間は殴りあいや短剣や弓を使います。
なぜ同じように銃を使わないのかが疑問です。
ボスが出てくると、剣と拳で格闘します。
一人では倒しきれなかったので、仲間との協力で生物兵器を
発動させて倒すという、どうにもしまらない終わり方です。

全体的に何をやりたいのか、何を見せたいのかがわかりません。
グロテスクなシーンも多く、
弱いものをいじめるシーンもすくなくありません。

見ていて何一つおもしろくない映画でした。