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2012-03-22
ミニミニ大作戦
THE ITALIAN JOB
2003年 アメリカ
主役は若手の窃盗団のリーダーです。

足を洗うベテランの泥棒と一緒に仕事をしたあと、
仲間の裏切りでベテランは殺されます。主役たちは生き残ります。

生き残ったメンバーで、奪われた金の延べ棒を
奪い返そうと決意します。
鍵あけのプロであるベテラン泥棒の娘を仲間にして、
盗み返す計画を立てます。

かつての仲間であり、今の敵の家を調べ、
ベテラン泥棒の娘に接触させ、家を空けさせる算段をつけます。

いざ乗り込もうとすると隣家でパーティーをやっていたので
断念し、違う日に実行することにします。ベテラン泥棒の娘は、
家をあけさせる口実だったデートにでかけ、
そこでベテラン泥棒の口癖を行ってしまったことから、
敵に素性がばれてしまいます。

敵は金庫の移動をたくらみます。
主役たちはその移動時に盗もうと考えます。
信号機の操作権限を奪い、自分たちの都合のいいように
信号を変え、道路に仕掛けた爆弾で金庫を運ぶ車を地下に落とし、
車から金を盗んで逃げます。

敵はヘリコプターで追ってきます。
主役たちが逃げて車を隠したところまでやってきますが、
ベテラン泥棒のいとこたちも加わって、敵を捕まえます。
後に始末するようです。
敵も処分でき、金も取り戻し、復讐は果たされたのでした。


……というようなお話です。

仲間の裏切りにあった泥棒たちが、
計画的復讐をたくらんで成し遂げる内容です。
邦題である『ミニミニ大作戦』は、内容とは関わりません。
ミニな大作戦というのでもありませんし、
ミニバンをメインにすえての作戦でもありません。

話は、一度計画した盗みが隣人のパーティーで崩れたあと、
ベテラン泥棒の娘のうっかりで完全に破綻。
そこから計画を立て直して盗みを成功させることになるのですが、
そういうアクシデントは、『ありそう』な感じがでていました。
その中でもどうにか計画を実行しようとしていくのも
結構がんばった感じがでていて楽しめました。

気になったのは、隣家のパーティーで盗みの計画が
頓挫したあとの部分。
そもそも顔がどこかで見たと言われているのですから、
長時間の接触は危険なはずです。
本来はデートもすっぽかし、
その間に盗みを成功させるつもりだったはずなので、
デートの日を後日にずらすためとは言え、
デートの場に行く必要はなかったはずです。

普通に電話をかけて、
『急な修理の仕事が入ったから今夜は行けなくなった。
埋め合わせをしたいから、今度はわたしのおごりで
○日後に夕食を』とでも言えば済む話です。

それでは盗みの計画が完全になくなることができなくなるので
したくなかったのだろうという、
話を進めるためのご都合主義的な流れを感じました。
そこだけはもっと主役のキャラなどとも矛盾がないように
うまく練って欲しかったと思います。

それ以外は、『ありそう』なハプニングがぼちぼちありながらも
うまくそれに対処して、最後にことをなしとげていくので
見ていて楽しめました。

全体としては、おもしろい感じの映画でした。