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2012-03-26
センター・オブ・ジ・アース
主役は地質学者のような男性です。

主役には行方不明になった兄がいます。
その兄の息子が家にやってきます。
この、兄の息子が準主役です。

準主役と一緒に兄の荷物も来ます。
兄の荷物を見ていたら、地球空洞説に基づいた小説を見つけます。
めくっていたらメモ書きを見つけたので、
調べてみると空洞の地球への入り口らしき場所を発見します。

主役と準主役は、そこらへんに詳しい学者の元へ行きます。
家はありましたが学者は死んでおり、孫娘がいました。
これがヒロインです。

ヒロインはプロの山岳ガイドで、
目的地への道案内はすると言います。
主役たちは頼みます。

それから目的地に行って、観測機器を調べていると
偶然天気が悪くなって落雷しはじめたため、避難します。
避難した洞窟の入り口に偶然落雷し、偶然入り口が崩れます。

入り口がふさがれたため別の出口を目指して歩いていくと
トロッコを見つけます。
乗って危険な目にあいながらもどうにか別の場所まで行くと、
トロッコが偶然壊した洞窟の壁の向こうに
隙間があることがわかります。

行くとそこは宝石が山盛りでした。準主役は宝石を集めます。
床がもろかったので、みんなで落ちます。
長い距離を落ちると、偶然水があり、
落ちる衝撃を弱められたので死なずに着水します。

地底の国で人間の住居跡を発見します。
また、海岸で死体も発見します。
それは主役の兄、準主役の父親であるとわかります。

主役の兄のメモから、その場所が熱くなり、
そのうち人が死ぬほどになることと、
脱出の可能性がある場所がわかります。
三人はいかだを作って目的地を目指します。

途中、魚に襲われながらも生き延びます。
準主役はいかだの帆につかまって風に飛ばされ別行動になります。

準主役は空中に浮く石の洞窟を越え、
砂漠に入って恐竜に襲われます。
そこへ主役が合流して、恐竜を足場のもろいところへ誘い出し
下に落として逃げ延びます。

主役たちは目的地のそばまで来て、
川を恐竜の頭蓋骨の船で下ります。

水蒸気爆発で外に出るはずが、水がなかったので脱出できません。
けれど岩盤を壊したら水が出てきそうだったので、
岩を壊して水を出し、外に出ます。
準主役が宝石を持ってきていたので、
無事に帰ってお金持ちにもなりました。


……というようなお話です。

偶然地下世界に行けた三人が、それなりに苦労して地上に戻って
大金持ちになるような映画です。
ジュールベルヌの小説を元にした、
同人誌ならぬ同人映画のような印象です。

設定からして劇中劇のようで、全体的に軽すぎました。
こどもだましの印象です。
とても悪乗りしすぎに思いました。

いやだったところはぼちぼちとあります。
まず、山岳ガイドがガイドらしくありません。
岩場を登るのに自分だけ先に行く上、
閉じ込められた洞窟では主役を先に行かせても平気。

お金をもらって案内しているのだから、
雇い主の命を守るのも危険から回避させるのも
仕事のうちであるはずなのに、穴に落ちそうになったのを
救った後は、それが『貸し』だと言います。
非常に態度が悪いです。プロとは何かと思います。
山岳ガイドをあまりにも馬鹿にしていると思います。

次には、古くなったトロッコに、
見つけたからといって乗ってしまうのがばかすぎます。
途中で線路が切れているかもと言っているのに乗り込みます。
実際切れています。
死ぬ危険をどう考えているのかと思うと、
見ていられませんでした。
たどりたいのであれば線路を歩くべきでしょう。

その他には、地底の海をいかだで渡るところで、
魚がいかだの上の人間に襲い掛かってくるところが
わけがわかりませんでした。
あれではいかだというものの概念を理解し、
いかだの上には人が乗っているということを
魚が知っているとしか思えません。

海の中にも食べ物はいるはずなのに、
ボートの上の人間をめがけて群れでやってくるのは
あまりにもお粗末でした。

しかもその襲撃に対し、人間は棒切れを振り回して打ち返すなど、
悪い冗談です。
さらにはその襲撃のさなか、鳴った携帯電話に出るのも
ばかばかしすぎました。
せめて伏せるべきなのに、棒立ちで話し続けるのは
頭がおかしいのではないかと思いました。

全体的にふざけすぎ、設定があますぎで
見ていて途中でやめたくなるほどうんざりしました。

微妙な映画でした。